つぶやき--日本経済
2010年01月04日
『下り坂社会を生きる』
島田 裕巳/小幡 績著 2009年12月24日発行 680円(税込)
下り坂社会を生きる (宝島社新書)
著者:島田 裕巳
販売元:宝島社
発売日:2009-12-10
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宗教学者と経済学者のお二人が、日本の「下り坂社会」について語り合った対談です。お二人とも学者としてややはみ出している印象を受けるところが共通しており、そのあたりも本書を面白くしている要素の一つです。
島田裕巳氏はもともとは宗教学者ですが、最近は『宗教としてのバブル』や『資本主義2.0 宗教と経済が融合する時代』などの対談など、経済とも関係している本も出されています。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年11月09日
インフレを人為的に起こすことはできるのか?
勝間和代さんが民主党政権の国家戦略局にリフレ政策のプレゼンをしたことをきっかけに、ネット上で議論が盛り上がっています。
政府が日銀に圧力をかけて、マイルドなインフレを誘導するようにすることを提案しているのですが、果たして人為的にインフレを起こすことができるのでしょうか。
続きを読む2009年08月16日
地方にはバブルの名残がある
夏休みを取って、ここ数日長野や山梨で過ごしてきました。今回に限らず、地方に行くたびに思うのですが、地方には1980年代末のバブルが残っています。
バブルが残っているといっても、実際にバブルのように景気がよいわけではなく、むしろ今回のお盆休みのような時期以外は、活気なく閑散としているところの方が多いと思います。バブルの名残でまず思い浮かぶのは建物です。
続きを読む2009年06月13日
「失われた20年」になりつつあるが・・・
バブル崩壊後日本の経済成長が鈍化してもうすぐ20年なります。日本経済が長年停滞していることは、国内、国外でもよく言われています。
1991年以降、日本のGDPの成長率は3%をずっと下回っており、マイナス成長の年も少なからずあります。ほぼ20年間での成長率はだいたい20%になり、数字からは日本はほとんど成長していないように思われますが、生活の質は確実に上がっていると思います。都会での一般的な日常を考えてみます。
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