2013年08月06日
家業再生52(ビジネスのサバイバル性2)
前回「生きるか死ぬか」と言ったことを書いたのですが、正確にはその時点では会社としては1億円くらいの債務超過なので、すでに「死んで」いたわけです。
金融機関が中小企業の評価をする時には、ほとんどの場合連帯保証人となって会社と運命をともにする社長の資産状況を一緒にして考えます。
債務超過が長期間継続してながらも会社が存続していたのは、ホテルを建てている父名義の土地の価値も同時に評価されていたからです。
ホテルを開業した頃は、小規模ではありますが、うちは資産家と言えたのかもしれません。
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金融機関が中小企業の評価をする時には、ほとんどの場合連帯保証人となって会社と運命をともにする社長の資産状況を一緒にして考えます。
債務超過が長期間継続してながらも会社が存続していたのは、ホテルを建てている父名義の土地の価値も同時に評価されていたからです。
ホテルを開業した頃は、小規模ではありますが、うちは資産家と言えたのかもしれません。
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2013年08月05日
『蔵書の苦しみ』
蔵書の苦しみ (光文社新書) [新書]
本好きの人にとって、書物の管理をどのように行うかは、本が好きであればあるほど大きな問題です。本書はタイトルに「苦しみ」とありますが、自宅に「蔵書」とも言えるべきものある方にとって、この単語の選定は心に響くかもしれません。
本書に詳しく述べられていますが、著者自身も本好きな方で、ライター、書評家という肩書きからも、本に囲まれた生活を想像することができます。
本書の目次は以下の通りです。
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2013年07月31日
家業再生51(ビジネスのサバイバル性1)
うちの家業はホテルに建て替える以前は旅館でした。旅館がそのままホテルへの建て替えを行って宿泊業を続けるというのは、当時よくあるパターンだったようです。
小規模にビジネスホテルを経営されている地元の同業者の方々は、以前から旅館をされていた方が多く、お互い昔からの知り合いです。
旅館からビジネスホテルへの転換が数十年前に全国的に行われていた時は、うちのように「コンサルタント」に相談して、旅館からビジネスホテルへと業態を新たにするのは一般的なことでした。
そのように「皆が同じようにやっている」ので、ビジネスモデルそのものの財務的評価を自分達ですることなく、「コンサルタントを信用して」父は4億円もの負債を抱え込んだわけです。
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小規模にビジネスホテルを経営されている地元の同業者の方々は、以前から旅館をされていた方が多く、お互い昔からの知り合いです。
旅館からビジネスホテルへの転換が数十年前に全国的に行われていた時は、うちのように「コンサルタント」に相談して、旅館からビジネスホテルへと業態を新たにするのは一般的なことでした。
そのように「皆が同じようにやっている」ので、ビジネスモデルそのものの財務的評価を自分達ですることなく、「コンサルタントを信用して」父は4億円もの負債を抱え込んだわけです。
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2013年07月29日
家業再生50(過大な借入金その3)
以前にも書いたのですが、開業当初の金回りがよかった頃、父はよく言っていました。
「お金を稼ぐのは簡単だ」
「商売をすることはレベルが低い」
「こんなことはだれでもできる」
「お前にはこんなくだらない仕事はしてほしくない」
本当はもっと「高度な」一般的に社会的地位の高いとされている職業に就きたかったにもかかわらず、若い頃の事情により志が遂げられなかった気持ちの反動によって、商売とお金儲けに対する過度な蔑視が生じたのかもしれません。
父はお金儲けは簡単だと思っていました。実際のところ、創業当初は金回りはよかったようです。
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「お金を稼ぐのは簡単だ」
「商売をすることはレベルが低い」
「こんなことはだれでもできる」
「お前にはこんなくだらない仕事はしてほしくない」
本当はもっと「高度な」一般的に社会的地位の高いとされている職業に就きたかったにもかかわらず、若い頃の事情により志が遂げられなかった気持ちの反動によって、商売とお金儲けに対する過度な蔑視が生じたのかもしれません。
父はお金儲けは簡単だと思っていました。実際のところ、創業当初は金回りはよかったようです。
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2013年07月25日
家業再生49(過大な借入金その2)
社長である父は、家族には知らせることなく、「3億円で買う人が見つかったら売りたい」と知人の不動産業者に声をかけていたようです。
土地建物の推定市場価格が2億円強なので、もしも3億円で売れていたとしたら、手元には1億円弱のキャッシュが残ります。父個人の貯金を7千万円ほど会社に貸していたので、自分の貯金は取り戻して、さらに少々のプラスアルファを・・・、それで会社をたたんで日々の経営の苦しみから解放されれば、まあよしと思っていたのでしょう。
しかしながら、人生がうまく回ってない時には、そのような都合のよい取り引きは成立しないものです。
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土地建物の推定市場価格が2億円強なので、もしも3億円で売れていたとしたら、手元には1億円弱のキャッシュが残ります。父個人の貯金を7千万円ほど会社に貸していたので、自分の貯金は取り戻して、さらに少々のプラスアルファを・・・、それで会社をたたんで日々の経営の苦しみから解放されれば、まあよしと思っていたのでしょう。
しかしながら、人生がうまく回ってない時には、そのような都合のよい取り引きは成立しないものです。
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2013年07月24日
家業再生48(過大な借入金その1)
ここで再生に関わる前の事業の数字を書いておきます。わかりやすくするために、そして現時点でも営業中の会社の数字のため、細かい部分は正確ではなく大雑把なものと思って下さい。
当時はまだまだ会社の数字は具体的には知らされておらず、後にいろいろわかったことがあります。その1つが父個人の隠れ負債でした。
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当時はまだまだ会社の数字は具体的には知らされておらず、後にいろいろわかったことがあります。その1つが父個人の隠れ負債でした。
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2013年07月23日
『超絶バブルの安全な投資術 バブル期に始める株式投資の勝ち方』
超絶バブルの安全な投資術 バブル期に始める株式投資の勝ち方 [単行本]
著者は投資顧問をされている方です。投資についての本を過去に以下のシリーズで書かれており、投資の勉強を始めた頃に読ませてもらいました。読み物として面白く、ためになった記憶があります。
ホントは教えたくない資産運用のカラクリ 投資と税金篇 (Wild investors) [Kindle版]
過去の本は中立的な立場で書かれてたと思いますが、今回はポジションがはっきりしています。
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