2007年02月14日
『富と宇宙と心の法則』
ディーパック・チョプラ著 住友 進訳
2007年1月5日発行 1500円(税抜き)
しばらく内容が堅めの本が続いたので、今日はすこし元気が出る本にしたいと思います。
著者は古代インド医学アーユルヴェーダの医師で、現在はアメリカで心身の健康について古代インド哲学の観点から活動されています。数年前のニューズウィークの特集でも著者が出ていたように思います。
原書の英語版は1993年に出版されており、日本語訳が出るまで15年弱たっています。もともとはそんなには新しい本ではありませんが、内容の性質上古さは感じさせません。
著者の主張によると、宇宙と一体になり富の意識を身につければ、もともと宇宙には無限の豊かさがあるため、誰でも自然に無限の豊かさを享受できるということです。
豊かさの定義は、いかにお金があるかということではなく、欲求が簡単にかなえられ、願望がひとりでに実現する経験のことだそうです。
本書では、無限の豊かさを得るための、AからZまでの26のステップが述べられています。英語では、AからZまでがそれぞれ英語の文章の頭文字となっているのですが、日本語版では訳されているため、とくにアルファベットに意味はないようです。
この手の本によくありますが、量子力学的な解釈もされています。個人的には、このような現代物理学的な解釈はあえて必要ないような気がします。
古代インド哲学がベースとなっているため、やや宗教的です。この本はそのような意味で評価が分かれる本であると思います。宗教的な世界に馴染みがない方は取っつきにくいかもしれません。個人的には、この種類の本は、まず始めに信じる信じないというよりも、実践できるところから実践して結果で判断するべきであると思います。
ちなみに26のうちいくつか書くと
- 判断は必要ない
- 受け取ることは与えることと同じくらい必要である
- 収入の10分の1を無条件に手放す
- 失敗には成功の種が含まれている
などがあります。なんとなく気分的にも楽になれそうな気がしませんか?
無限の富があるという考えは、自分が自分自身に限界を設定してしまわないためにも重要であると感じます。
中国、インドなどの経済発展が10年くらい前からさかんに言われています。この両者の国については物作りやITなどに注目が集まりがちですが、経済を語るときにはあまり言及されることのない伝統的な哲学や思想などが国の根底に流れていることにも、他の国にあまりない強さがあるように思います。