2007年04月11日
『黄金の人生をつくる12の秘法』
チェリー・ジルクリスト著 白幡 憲之/栗木 さつき訳
2007年4月30日発行 1500円(税抜き)
原書のタイトルは『Everyday Alchemy』(日々錬金術)です。ビジネス書のコーナーにおいてありましたが、内容はきわめてスピリチュアルです。日本語のタイトルからは、「秘法」という言葉に原題のニュアンスが残っています。
著者はイギリスの方で、神秘的な著作が多いようです。本書にも錬金術の概念が豊富に取り入れられています。錬金術というとオカルト的ですが、心の発展の段階を象徴的に表現しており、本書では12のテーマが挿し絵とともに紹介されています。
ある本を読むには適切な時期があると思うのですが、この本については、何らかの形で人生の見方を変えたいときに読むのがよさそうです。以前紹介した『あの成功者たちがこっそり使っている!』の春夏秋冬理論では、冬の時期に読む本です。人生が順調に進んでいるときは、この本を手にとってもスッと頭に入ってこないかもしれません。
どちらかというと、本書は日常生活に行き詰まったようなときに、自分を変容させるきっかけをつかむために読む本です。多くのエクササイズが紹介されており、日常的な生活からこころを少し「ずらす」ためによいかもしれません。
行き詰まるということは、自分が変化する必要があるという場合が多いですね。自分を変えるためには、自分自身をより高い視点から客観視したり、固定した思考や感情のパターンを違ったものにする必要があります。その際に、錬金術のイメージやシンボルが固定化した自我を柔らかくするために利用できます。必ずしも宗教的にとらえすぎる必要はありません。
エクササイズは数も多く、1年くらいはかけるのがよいようです。全部を行うのはよほどの心がけがないと大変です。実用的な使い方としては、日常生活に少し行き詰まったときにパラパラとページをめくって、何となくよさそうだと感じたものを気軽に行うのがよいと思います。
本書のような内容は好き嫌いがあると思うので、買う場合は、ある程度目を通してからの方がよいと思います。



