2007年07月14日
『Dr.村上の「儲け」のネタ帳』
村上 篤良著 2006年1月30日 1470円(税込)
Dr.村上の「儲け」のネタ帳―あなたの未「知」を切り開く高次元思考ウェイ
出版されて1年半くらいになる本です。ライブドアショックの前に書き終えられているようで、IT企業が勝ち組の例として引き合いに出されています。
よい本が必ずしも売れるというわけではありません。本書も内容は良いのですが、あまりよく売れたわけではないようです。数日前に購入した本書は初版のままでした。出版されてしばらく経つ本ですが、あまり日の目を見なかった良書を紹介するのもこのブログの役割と考えていますので、少々時間が経っていますが、紹介させてもらいます。
著者は理論生物物理学が専門の医学博士ですが、「バイオ」「宇宙」「情報」を基軸に、独自の科学的ビジネス理論を確立されているとのことです。ガン患者などに対するサプリメント投与の開発もされています。
本書では、ビジネスを軸にした儲けるためのものの見方について解説されています。勝ち組と負け組の二極化は、多元的思考ができるかどうかによるということです。
一次元から四次元までの思考を説明しています。
- 一次元思考=教科書通りに見る
- 二次元思考=反対の立場からながめる
- 三次元思考=鳥瞰する
- 四次元思考=時間の広がりを考える
いろいろと具体例が挙げられていますが、必ずしも上に述べたような物理的な次元だけでなく、要するに、より深いとらわれのない視点を持つことの重要性を述べているように思います。
著者の経験に基づいた具体例も豊富で、文章も読みやすく、ものごとの新たな見方を提供しており、いろいろと得るところは大きいと思います。
本書があまり売れなかった理由をあえて考えると、学歴やIQについての記述が多いこと、本書が出版された時期がライブドアショックの直後であったにもかかわらずIT企業を勝ち組の代表として描いていることなどが、一般読者の共感を得にくかったのかもしれません。


