2007年07月18日
株式投資と信用取引
不動産投資はほとんどの場合借金をします。よくレバレッジということが言われます。場合によっては、フルローンで投資資金をすべて借り入れでまかなったりということもあります。
株の場合で考えると、信用取引が相当するように思いますが、実は信用取引以前に株を買うことそのものが信用取引となっています。なぜなら、ほとんどの企業がもともと借金をしているからです。不動産投資のバランスシートと企業のバランスシートのおおまかな構造は同じです。株のリスクが高いのは、もともとが信用取引だからです。
そのように考えると、株の信用取引を行うのは、二重にレバレッジをかけていることになり、極めてハイリスクであることがわかります。株を買う目的では、銀行がお金を貸してくれないのはそのためです。銀行はすでに企業にお金を貸してしまっています。
証券会社は株の信用取引にお金を貸してくれますが、それは証券会社は顧客の口座を把握しており、場合によっては、強制的に決済を行うことによりリスクコントロールが可能だからです。