2007年09月07日
『No.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ?』
松井 政就著 2007年8月30日発行 1000円(税込)
No.1販売員は全員フツーの人でした。でも、売上げ1億円以上!なぜ? (Kobunsha Paperbacks Business 8)
さまざまな業界の傑出した業績を上げている販売員の方々にインタビューした内容をまとめたものです。家電量販店、旅行代理店、百貨店、アパレル、住宅などの業界で、その会社のすすめで人が選ばれており、販売業績のみならず社内でも評価されている方々のようです。
「ナンバーワンの発想」として著者がまとめているのは、
- 数字は信じない
- 信用第一
- クレームこそ宝
ということです。もしも自分でまとめるとすると、
- 誠心誠意接する
- 顧客が本当に求めているものを理解する
- 間合いを把握する
ということになります。セールスの本は数多く出ていますが、本質的には、顧客の心を開き、求めているものを見つけ、それを押しつけがましくなく提示するというのがだいたいのポイントです。
原則はそうなのですが、細かい点は業界や現場の雰囲気、販売員のキャラクターによって異なってくるので、自分が現場で試行錯誤しながらつかみ取るしかないようです。
本書には書いてありませんが、前提条件として重要なのは、よい商品を売ることができる売り場に勤めるということです。本書で紹介されている会社は、良質なモノを販売している会社です。良質でないモノでもセールスのテクニックを使って売ることができるかもしれませんが、長期的には売る充実感や喜びを感じることができません。