2007年09月11日
『“本当の豊かさ”を引き寄せる「お金持ちマインド」の育て方』
中野 裕弓著 2007年9月26日発行 1365円(税込)
マネー哲学本です。マネー哲学本は洋モノの翻訳が多いのですが、本書は日本人の手によるものです。著者は、『世界がもし100人の村だったら』の原文を訳してインターネットで最初に配信した方です。
プロローグで、「お金は、降ってくるもの。しかも無制限に」とあります。本文では、7つのステップに分けており、それぞれが章のタイトルになっています。章の終わりに書き込み式の課題があります。
- 豊かさの「似合う人」になる
- 「BE」を持つ
- 「直観」を信じる
- 「マインド・ブロック」を手放す
- 「富の習慣」を身につける
- 「稼ぎ方」を変える
- 「Win-Win」を手に入れる
二番目の「BE」がややわかりにくいですが、一番目の「豊かさの似合う人」であることです。全体的に極めて精神論的な内容であり、お金持ちになるためには心の持ち方が重要であるということを強調されています。
本全体にポジティブさが満ちあふれており、読んでいるだけでよい影響を受けそうです。スピリチュアルな視点から書かれているため、本に透明感があります。中国の陰陽思想のイメージでは、陽の要素が非常に強い本です。
本書を読んだだけでは、陰の要素が足りないので、日常生活における応用が必要です。そうしてはじめて陰陽全体のバランスが取れることでしょう。