2007年10月30日
『客家大富豪 18の金言』
甘粕 正著 2007年10月25日発行 1680円(税込)
不思議な巡り合わせで著者が華僑の客家大富豪と知り合い、ビジネスを展開しながら人生に成功するための「18の金言」を大富豪から直接学んでいくという話です。プライバシーの関係で、細かいところは実際とは違うところもあるそうですが、大筋では実話だそうです。
どのような巡り合わせかということについては、本書の核心となる部分ですので、ここでは書けませんが、まさに「事実は小説より奇なり」といった内容で、小説のような話が繰り広げられます。
「18の金言」については、内容としては全く新しいということはないのですが、ほぼ実話に近い話とともに書かれているので、新鮮さがあります。ここでは、3つだけ書いておきます。
- 許すことを知れば運命は変えられる
- 何を始めるかに最も時間を費やすべし
- 汗ではなく考えることこそが富を生む
風水や占いなどの話が出てくるところも興味深い点です。中国に行ったときにも、本屋には関連書がたくさん置かれていました。先が見えなく不安定なビジネスはこれらのものと相性がよいのでしょう。
本書を読むと、成功には運が極めて重要な要素であることを教えられます。著者の運のよさには驚かされますが、それ自体が本書の売りになっているようです。本書によると、運を変えるのも自分の想いや行いによるため、結局のところすべては自分にかかっているということになるようです。