2008年10月31日

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『テッパン男』4

檀 れみ著  2008年10月30日発行  777円(税込)

テッパン男 (ヴィレッジブックス新書 14) (ヴィレッジブックス新書 14)
テッパン男 (ヴィレッジブックス新書 14)

タイトルからすぐにはわかりにくいのですが、男性向けのモテ本です。著者は恋愛の本を過去にもいくつか書かれており、本ブログでも何冊か紹介したことがあります。本書とほぼ時を同じくして、以下の女性向けの本も出ています。

LOVE&JOB賢い女の社交術―仕事で輝き、男を動かす50のモテワザ
LOVE&JOB賢い女の社交術―仕事で輝き、男を動かす50のモテワザ

本書は単なるモテ戦略だけでなく、最初から最後の口説きまで順を追って具体的かつ実践的に解説されています。



全体的に軽いノリで書かれていますが、本質的な部分は押さえられています。本書には厳しめの語り口もありますが、女性が書いた男性向けの恋愛指南書にありがちなように耳あたりをよくして本質からはずれてしまうような内容より、ある意味親切なのかも知れません。

各章のタイトルは以下の通りです。

  1. 基本姿勢5箇条 モテ道をテッパン化する
  2. きれいな男のテッパン化
  3. 感じのいい男のテッパン化
  4. ゆとりのある男のテッパン化
  5. 狙った女が必ず落ちる男のテッパン化

本書で類書と比べて優れていると感じた点はバランスのよさです。さまざまなアドバイスがありますが、本書で述べられているそれぞれのポイントの分量の割合と、実際に女性が男性に対して重要に感じる部分の割合がほぼ対応しているのではないかと思います。

見た目についてある程度まとまったページ数を割いて書かれていますが、おそらくこの分量の割合の程度に、女性は男性の身なりなどについて注意しているのではないでしょうか。

本書ではほとんどと言ってよいほど内面的なことについて書かれていません。これは伝統芸能と同じように、外側の型をきちんとすることによって自然に内面が充実してくるということによるのではないかと思います。

外面を変えるためには内面を変える必要があります。本書を読んで思うのは、外面を変えること自体が内面を変えるトレーニングになっているということです。

自分で思っている自分の内面は、多くの場合自分の意識ですが、他の人からみた自分の内面は、他の人が自分の外面によってその人が再構成して創り上げたその人の内部にあるイメージです。

自分にとっての自分の内面と、他の人にとっての自分の内面は、「内面」という表現は同じでも、実は成り立ちは全く異なります。それが本書においてほとんど外面的なことが書かれている理由です。



investmentbooks at 23:50│Comments(2)TrackBack(1)clip!本--男女関係 

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1. 【モテ】「テッパン男」檀 れみ  [ マインドマップ的読書感想文 ]   2008年11月05日 08:35
テッパン男 (ヴィレッジブックス新書 14) (ヴィレッジブックス新書 14)ヴィレッジブックス発売日:2008-10-30amazon.co.jpで詳細をみる (Amazy) 【本の概要】◆今日お送りするのは、定番の「モテ本」。 3連休は珍しく(笑)本業で休出していたためムリがきかず、ひょっ...

この記事へのコメント

1. Posted by 檀れみ   2008年11月01日 10:30
5 こんにちは書評を書いてくださり、ありがとうございます。ほかにはない、仰るとおり、厳しい語り口ですが、かなり愛情がこもった作品となり、多くの人に手にしていただけたらなぁ〜と思っています。
精神科医さんに分析していただいて、光栄です。
いつもありがとうございます!
2. Posted by bestbook   2008年11月02日 00:28
著者よりコメントいただきありがとうございます。

本書は厳しい語り口でしたが、本当に男性を傷つけるようなことは全く書かれていないところに愛情が感じられました。よく読むと、そのあたりのさじ加減が絶妙なことがわかります。

本書に書かれているのは男女の交流をスムーズにして両者をハッピーにするための方法なので、なるべく多くの人が目を通す機会があるとよいと思います。

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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