2009年03月20日

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『LA流モテ彼養成講座』4

フェリシティ・ハフマン/パトリシア・ウォルフ著  平野 誠一訳

2009年2月28日発行  1890円(税込)

LA流モテ彼養成講座LA流モテ彼養成講座
著者:フェリシティ・ハフマン
販売元:阪急コミュニケーションズ
発売日:2009-01-30
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タイトルからは「モテ彼」を養成するために、女性に向けて書かれた本のようにも思えますが、男性向けに書かれた本です。著者のお二人は女性で、アメリカの芸能関係の方のようです。

本書の内容はかなりアメリカ的であり、恋愛は人類共通の要素もありますが、文化的にかなり多様性があることも感じさせる本です。本書を楽しむためには文化の違いを楽しむ余裕が必要です。



アメリカの特徴が目立つことによる違和感を感じる点は、オンラインデートについての記述が豊富なこと、同性愛についての記述もあること、ジョークのセンスなどです。

その当たりを引き算して読めば、本書も参考になる点は多いと思います。なんと言っても、男女関係の本質は万国共通な部分も多いからです。

本書の目次は以下の通りです。

  1. 女はみんなクレイジー
  2. ボーイ・ミーツ・ガール
  3. ボーイミーツガール・ドットコム
  4. 初デート
  5. 正式なボーイフレンドになるのはいつ?決めるのは誰?
  6. 「太って見える?」
  7. 女には電話が必要
  8. お金
  9. ここはあなたの家?それとも私の家?
  10. 番組の途中ですが・・・・・・
  11. これが欲しかったの
  12. 服がオトコを作る
  13. 外で
  14. 路上のルール
  15. 距離をおきたい
  16. セックス
  17. あなたの食べ方が嫌い
  18. 愛は傷つける
  19. うまくいっていると思っていたのに

本書もそうですが、女性が男性向けに書いた恋愛指南書によくあるのは、「やってはいけないこと」の記述が多いことです。

「やってはいけないこと」がいけないのは、「やっていはいけないこと」は女性を意識的にしてしまうことが多いからです。女性が意識的になってしまうと、恋愛の進行がスムーズでなくなります。

たとえば、本書には「初デートで口にしてはいけない10のセリフ」というのがあります。

  1. きみってオフクロに似ている。
  2. きみって元カノに似てる。
  3. ここからなら、君の家まで歩いて帰れるよ。
  4. 脅かそうと思ってやっただけ。
  5. 白鳥のことを考えていたんだ。白鳥のつがいは、死ぬまで連れ添うんだよ。
  6. きみの鼻って、あの子とそっくりだね。いや、彼女の方が鼻ペチャだけど。
  7. きれいな脚だね。僕の首に絡めてくれたら、素敵な眺めだろうなあ。
  8. きみは太ってないよ。腕を見ればわかる。
  9. ごめん、ちょっとぼんやりしてた。昨日の夜、セックスをしすぎちゃって。
  10. この店、すごく気に入っているんだ。昨日もデートでここに来た。

他の女性、恐怖心、セックス、束縛、思いやりのなさなどを思い起こさせるのががよくないようです。

女性による男性向けの恋愛本は、女性が意識していることが多く書かれています。これらについては地雷を踏まないためにも、気を付ける必要がありますが、さらに重要なのは、女性が意識できない部分です。

恋愛の多くの部分は無意識的な過程なので、女性の無意識についての理解を補う必要があります。本書にもある程度は書かれていますが、やや不足している部分もあるかもしれません。

女性に恋愛のアドバイスを求めるといろいろと言ってくれますが、それが必ずしもすべてではありません。なぜなら、女性は自分のことについて自分自身でも分かっていないところがあり、そのわかっていないところを満たしてくれる男性を好きになるからです。

本書はややアメリカ的な要素が強いので、すべての男性にお勧めできるわけではありませんが、本書はそのあたりを留意して読めば、参考になることも多く書かれていると思います。



investmentbooks at 23:58│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--男女関係 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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