2009年04月12日

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『億万長者 富の法則』4

ロジャー・ハミルトン著  坂東 智子訳  宇敷 珠美監修

2009年4月10日発行  1680円(税込)

億万長者 富の法則億万長者 富の法則
著者:ロジャー・ハミルトン
販売元:中経出版
発売日:2009-04-08
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ひさびさにお金についての本の紹介です。最近は景気がよくないためか、お金についての本は以前ほど書店で見かけなくなっていますが、本書は目にとまりました。

本書のようなタイトルを見ると、潜在意識を活用したマネー哲学本を想像してしまいますが、本書はそれらの本とは異なり、富を築く「八つのウェルスプロファイル」がテーマになっています。「八つのウェルスプロファイル」とは以下の通りです。



  1. クリエイター
  2. スター
  3. サポーター
  4. ディールメーカー(交渉人)
  5. トレーダー
  6. アキュムレーター(蓄財家)
  7. ロード(支配者)
  8. メカニック(開発者)

それぞれのプロファイルにおける特徴と戦略、具体的な人物が述べられています。著者によると、富を築くには上記のように八つの方法があり、その人に合った最も抵抗の少ない方法を取るのがよいとのことです。

自分にあったタイプにしたがって集中するのが必要ですが、おそらく実際に富を築いている方は、これらの多くをバランスよく持っている場合も多いと思われます。

一つの特徴が傑出しすぎているため、世間でのイメージが強調されます。しかしながら、クリエイターとして紹介されているビル・ゲイツがクリエイターとしての能力しかないとは思えません。

本書のセールスポイントは「八つのプロファイル」だと思いますが、それ以外の部分の方に参考になる点があると思います。

成功する人は、以下の七つの現象を経験すると書かれています。

  1. 決定的瞬間
  2. 学びのサイクル
  3. 前倒れの失敗
  4. チャンス
  5. 確実性
  6. 忍耐力
  7. 「勢い」(モメンタム)のマジック

「八つのプロファイル」はこれらを経験した人が成功した結果として浮かび上がってくるものであり、おそらく成功している方は途中の過程では無我夢中であったと思われます。

自分のプロファイルを知ることはそれなりに役に立つとは思いますが、それよりも七つの現象の方が大事かもしれません。

オリジナルの説とは若干異なる点もありますが、何気なく古代中国の五行説などが説明に応用されているのも興味深いところです。

自分がどのプロファイルに相当するかは実際に経験してみないとわからないところもあります。本書を参考にして自分のプロファイルを知るのはよいと思いますが、現時点での一応の状態として参考にするくらいがよいと思います。

そのあたりに気を付けて読めば、本書は富の築き方が明快にタイプ分けされて明快に描かれているという点において、参考になる本であると思います。



investmentbooks at 22:56│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--マネー哲学 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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