2009年05月02日

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『天才柳沢教授の生活 マンガで学ぶ男性脳「男はここまで純情です」セレクト18』『天才柳沢教授の生活 マンガで学ぶ男性脳「男はこんなにおバカです!」セレクト16』4

山下 和美著   黒川 伊保子解説  

2009年4月20日発行  各700円(税込)

天才柳沢教授の生活 マンガで学ぶ男性脳「男はここまで純情です」セレクト18 (講談社+アルファ文庫 F 50-1)天才柳沢教授の生活 マンガで学ぶ男性脳「男はここまで純情です」セレクト18 (講談社+アルファ文庫 F 50-1)
著者:山下 和美
販売元:講談社
発売日:2009-04-20
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天才柳沢教授の生活 マンガで学ぶ男性脳「男はこんなにおバカです!」セレクト16 (講談社+アルファ文庫 F 50-2)天才柳沢教授の生活 マンガで学ぶ男性脳「男はこんなにおバカです!」セレクト16 (講談社+アルファ文庫 F 50-2)
著者:山下 和美
販売元:講談社
発売日:2009-04-20
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二冊同時に発売されており、内容は一続きなのでまとめて紹介します。『天才柳沢教授の生活』は20年前から続いている長寿コミックです。

今回文庫化されたこれ二冊の本は、「男性脳」を理解するためにふさわしい内容をピックアップし、「恋愛脳」で知られる黒川伊保子さんの簡潔な解説を各話の後に補ったものです。



二冊合わせて700ページ程度ありますが、ほとんどのページがマンガなので、気軽に読めます。

柳沢教授の脳は「究極の男性脳」ということですが、一部ですが、解説のタイトルを眺めると、本書で述べられている「男性脳」の雰囲気がわかります。

  • 男は、秩序を愛する
  • 男は、コミュニティを作るのが下手である
  • 男の情は、淡くて公平である
  • 男は、勝ち負けをとても気にする
  • 男は、嘘をつくのが苦手である

女性との比較で述べられている部分もあり、「男性脳」の理解を通じて「女性脳」を理解することもできると思います。

本書を読むと、男性はどこか子供っぽいところがあることがよくわかります。黒川さんの解説も、どこか子供のイメージを男性に重ねて、男性を愛すべき存在とみなしているようなところがあります。

本書で描かれている柳沢教授は、無邪気で純粋な子供らしさがありますが、「究極の男性脳」である教授は果たしてモテるでしょうか?

おそらくその子供らしさは女性から「カワイイ」と思われるでしょうが、女性から見た男性としては少し物足りないものがあるようです。

まずは女性に対する関心です。脱俗的な教授はまわりに対してガツガツしたところがなく、まわりに対して欲望がない男性は女性に対する欲望が少ないことも多く、女性からすると物足りないところはあるかもしれません。

もちろん、露骨にガツガツするのはよくないのですが、心の奥底では野心的であるほうが一般的に女性には魅力的に映るようです。また、女性にとって最終的に重要なのは、男性が自分にどれくらい思いを持ってくれるかです。

次に足りないと思われるのは、自分が追求している対象を経済的な価値に変換する力です。一般的に女性は男性が物事を追求することに対しては好ましく思いますが、追求していることが世俗的価値、金銭的価値にあまりにも結びつかないと、「別世界の人」になってしまいます。

男性同士であれば、追求している物事の達成度や習熟度で純粋に評価できますが、女性から見た男性の価値は、最終的には「自分にとってどうか」です。

自分の仕事の分野で非常に深い知識がある人については、男性は「凄い」と評価しますが、女性は自分にとってその男性の価値がなければ、「単なる物知り」となってしまいます。

柳沢教授は女性からすると「愛すべき存在」ではありますが、「惚れられる存在」ではないかもしれません。もちろんこれは一般的な傾向であり、女性の男性に対する好みは多様性もあるので、絶対的なものではありません。

柳沢教授のキャラクターは極端な形で「男性脳」が表現されていますが、教授のような傾向は、男性であれば多かれ少なかれ持っているはずです。

極端なものを見ると物事の本質が分かりやすくなるということがありますが、本書もそのような意味において「男性脳」を理解するのによいかもしれません。



investmentbooks at 23:55│Comments(0)TrackBack(0)clip!本--男女関係 

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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
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2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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