2009年08月18日
『マミちゃん(仮名)ばかりが、なぜモテる?』
柴門 ふみ著 2009年8月10日発行 880円(税込)
マミちゃん(仮名)ばかりが、なぜモテる?―同性に嫌われれば嫌われるほど異性に好かれる男女の不思議
著者:柴門 ふみ
販売元:講談社
発売日:2009-08
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著者は恋愛についてのコミックやエッセイを数多く書かれている方です。本書はもともとは女性向けに書かれたライトエッセイで、字も大きく著者の挿絵もあり、気軽に読むことができます。
あとがきによると、本書はもともと「女が嫌いな女」を分析してみる主旨で始まったもののようですが、結論としては、「〈男って馬鹿だなあそんな馬鹿な生物にモテてもしようがないじゃない→そんな男にモテる女は羨ましくもなんともないわ〉という境地に達することが賢明な策ではないでしょうか。」となっています。
本書の目次は以下の通りです。
- 女が嫌う女
- 男にモテる女
- 女とは違う生き物
- 男と女は面白い
本書のように女性によって書かれた女性向けの恋愛エッセイを読むと、なるほどとうなずける部分もありますし、男性にはない視点や感覚を発見することもあります。
男性向けの恋愛本は、いかにして目的を達成するかという本が多く、恋愛本というより口説き本と呼びたくなるものが多いのですが、女性向けの本は観察して思っていることをさまざまな角度から述べているもの多いように感じます。このあたりも男女の違いがよく表れています。
著者は長年恋愛関係のコミックやエッセイを書かれているだけあり、女性にしては分析的であると思います。しかしながら、分析的であるとはいっても、やはり男性の分析とは異なるようです。
本書を読むとよくわかるのは、女性は恋愛する場合には、自分の周りの女性を非常に気にするということです。気にしかたはさまざまですが、気になることはたしかなようです。
男性が本書から教訓を得るとするならば、恋愛対象となる女性が自分との関係について、周囲の女性にいかに思われているかをその女性がどのように気にしているかに男性も注意を払うべきであるということです。
最初に書いた、「男って馬鹿だなあそんな馬鹿な生物にモテてもしょうがないじゃない」という本書の結論がありますが、その馬鹿馬鹿しさの中であれこれあるのが恋愛に限らず人生の醍醐味です。
恋愛を馬鹿馬鹿しいと言い切ってしまうと、お金を稼ぐこと、出世をすること、名声を得ることなどすべて同じようなものです。これらのものを心の底から馬鹿馬鹿しいと言い切れるようになるためには、最初から悟りきったようにしてこれらのものに参加しないのではなく、むしろ思いっきり参加した方が馬鹿馬鹿しさを悟ることができると思います。
本書は男性向けの恋愛本を数多く読んでいる方が読むと、女性の視点からの恋愛についての考えが理解しやすくなるので、参考になるかもしれません。ただし、当然のことながら、いかにして女性をゲットできるかといったようなことは書かれていません。
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