2009年08月30日
『モテ☆メタボ』
ハチミツ 二郎著 2009年8月15日発行 1365円(税込)
モテ☆メタボ
著者:ハチミツ二郎
販売元:三才ブックス
発売日:2009-08-21
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著者は若手お笑い芸人の方ですが、本書ではじめて存在を知りました。御本人が本書ではっきりと何度も繰り返し書かれていますが、著者は体重100キロのメタボ体質にもかかわらず女性にモテるそうです。
本書では著者がどのようにモテるか、なぜモテるかなどについて、極めて平易な語り口調で書かれています。本書の目次は以下の通りです。
- メタボにオンナが寄ってくる---モテるメタボに理由あり
- オレはデブカジは着ない---モテるメタボの心得
- デートのときにウーロンハイは飲むな!---モテ☆メタボ実践テク
- 寂しいのはお前だけじゃない---愛するオンナとの付き合い方
- オレの恋に順番待ちはない---ハチミツ二郎の「愛し愛される」生き様
自分が満足するようにモテている男性は少ないですが、男性は自分がモテない理由を考え出すことにかけては天才的な面があります。
一般的に男性が女性にモテない大きな理由は、自分に勇気やそれにもとづく自信がないことですが、男性はそれ以外の要素を自分がモテない理由としがちです。たとえば、背が高くない、顔がよくない、お金がないなどです。太っているというのもそのうちの一つでしょう。
モテない理由をそのように思ってしまいがちなのは、自分の心のあり方と関係のない部分を理由にする方が楽だからです。自分の心のあり方をモテない理由にしてしまうと、逃げ場がなくなるような感じがします。逃げ場がなくなるのはつらいことです。
そのため、男性は自分がモテない理由を自分の心以外の理由としてしまうわけです。
しなしながら、女性が男性に魅力を感じるのは、自分で言い訳をして逃げない部分です。自分から逃げない男性であれば、ルックスがよくなくても、あるいはお金がなくてもついてくる女性はいることでしょう。
逃げない男性は表面的なルックスが悪いとしても、内面がカッコよく感じられるはずですし、そのような男性にはそのうちお金もついてくるはずです。女性はそのようなところはよくわかっています。
本書の著者も、メタボであることをモテない言い訳にしていませんし、むしろそのことを逆に利用している面すらあります。そのような男性がいったんモテるようになると、メタボであることすら逆に女性に対して価値の高さを示すシグナルになります。
なぜなら、メタボでありながらもモテているということは、それを補って有り余るほどの内面の充実があると女性は感じるからです。
本書に書かれていることは、多くの人に通用することも多いのですが、著者が女性との関わりの中で長年かけて創り上げてこられた独自のスタイルの部分もあります。
どのようなスタイルがよいかは、個々人によってことなりますが、そのスタイルを創り上げるためには、勇気を持って女性と接し自分を改善し続けることが必要です。モテ本に限界があるのは、結局最終的には自分のスタイルは自分の経験によってしか創ることができないからです。
本書のノウハウは役に立つものも多いのですが、本書から最も学ぶべきは、自分自身のスタイルを創り上げた著者の生き方であると思います。
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この記事へのコメント
そのうち金はついてくるとか結局金の話なってるし
お書きの通り、結婚後のことを考えるとお金は大事ですね。女性にとってお金を稼げそうにない男性と結婚するのは、男性にとって給料が安い会社に就職するようなものなのかもしれません。