2009年10月02日
『目立つ力』
勝間 和代著 2009年10月6日発行 777円(税込)
目立つ力 (小学館101新書 49)
著者:勝間 和代
販売元:小学館
発売日:2009-10-01
おすすめ度:![]()
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勝間和代さんの新刊です。まえがきによると、本書における「目立つ力」とは「インターネット・メディア活用の力」とされています。とくにブログを書くことがメインテーマとなっており、ブログを書いている人は記事にしたくなる本です。
昨日発売されたばかりなのですが、さっそくいくつかのブログで記事になっています。本書の内容は以下のsmoothさんの紹介がわかりやすく、本書にも何回か名前が登場しています。
マインドマップ的読書感想文:『2時間で覚える「目立つ力」絶対攻略マニュアル』
前にも書いたことがありますが、勝間和代さんの本は男性性について書かれているものがほとんどです。「自立」「戦略」「年収アップ」「断る」などが今までの本のキーワードです。本書は「目立つ」ですが、これも男性性に関連しています。女性性をイメージさせるのは「まねる」くらいかもしれません。
なぜ勝間さんの本が売れるかというと、日本に不足してる男性性を育てて補う働きがあるからです。
日本の政治家はリーダーシップなどが足りないとよく言われてますが、リーダーシップに限らず全体的に男性性が不足しています。政治家の男性性の欠如は、日本全体の男性性の欠如の反映です。
男性性が不足した状態が続くと、その状態から回復する流れが自然に生じますが、著者の本はその流れを作りだしていると思います。
男性性を成長させる場合は、男性性の強い集団の中で鍛えられてその性質を発達させるというのがよくあるやり方です。弟子になる徒弟制、部活動の体育会などを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。
しかしながら、現代の日本においては男性性が不足しいるため、教える側も教えられる側も男性的なやり方では男性性を発達させる技能や心構えの授受が行いにくい状態になっています。
著者の本は男性性を成長させることがテーマですが、そもそも著者は女性であり、その表現方法などは女性的です。著者の本を今までに読まれた方はわかると思いますが、説明が手取り足取り懇切丁寧であり、自分の思いやこれから成長する人への共感や励ましの表現が随所に見られます。
男性的なやりとりにおいては、このような伝達はあまり行われません。芸事や技能の習得のために弟子入りしても、師匠は手取り足取り教えてくれませんし、どちらかというと現場で試行錯誤しながら芸を「盗む」といったような感じになります。それが男性的なやり方です。
現代の日本においては、男性性を成長させることは女性的なやり方を通じて行われやすい環境なのでしょう。女性性の強い存在に対して最初から男性的に厳しすぎると、成長しようとする意欲がなくなってしまいます。それだけ日本では女性性が強い状態であるということです。
本書も「目立つ力」ということで、「目立つ」ということは男性性を強く感じさせるものですが、本書におけるその方法はブログなどのインターネットを通じてとなっています。ネットの空間は女性性の強い空間なので、やはり女性性の強い状況で男性性を発達させるという構造になっています。
そして今までと同じように、著者の文章は読み手に優しい女性性が強い表現がなされています。本書においても、女性性の中で男性性を発達させるという構造は同じです。
そのような点において、現代日本においては多くの人が本書の読者としての対象になると思います。これは男女を問わず当てはまることでしょう。
著者はおそらくもともとは非常に女性的な人であると思います。女性的な人が男性性を発達させる本を書くからこそ、現代の日本で広く受け入れられているわけです。もしも著者が男性性だけの存在であれば、これほどはブレイクしていなかったことでしょう。
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この記事へのコメント
ご紹介ありがとうございます。
恥ずかしながら登場させていただきました。
と言うか、事前にまったく聞いてなかったので、読んでビックリでした。
このエントリーというより、この本の絡みで言うと、bestbookさんのブログは、書評ブログの中でも差別化ができてますよね。
誰にでもできるやり方ではないですが、お手本になります。
smoothさんが、ハンドルネームのままどこまで今後有名になられるか興味あるところです(笑)。
smoothさんと同じような感じでは本の紹介は到底できないので、自分の書きたいように書くしかないといったところです。差別化できてるといいんですけどね。ありがとうございます。
ご自身の思いがはっきりされていてよいですね。はっきりしている願望は実現しやすいと思うので、今後のさらなる御発展を期待しています。


