2010年01月06日
『超売れっ子2ちゃん出身作家が明かす ネットでビジネスに成功する方法』
三橋 貴明著 2010年1月20日発行 1500円(税込)
超売れっ子2ちゃん出身作家が明かすネットでビジネスに成功する方法
著者:三橋 貴明
販売元:彩図社
発売日:2009-12-22
おすすめ度:
クチコミを見る
著者は独自の視点から経済のことについて最近数多くの本を書かれている方で、とくにここ数ヶ月は著者の新刊が経済書のコーナーで平積みになっているのが目立ちます。
本書は著者の体験を実例に、ネットでのマーケティングについて述べられています。本書の目次は以下の通りです。
- ネットを駆使した作家への道
- ブログは最強のマーケティング・ツール
- IT革命とマーケティング
本書ではネットを通じて著者が作家として有名になるまでの戦略が具体的に書かれています。しかしながら、本書に書かれているような方法をそのまま真似ても、著者と同じような状態になるのは容易でないかもしれません。なぜなら、著者にはいくつかの特徴があるからです。
著者による経済について書かれた本を読まれた方であればわかると思いますが、著者の日本経済についての主張はネット空間との親和性が高い意見が多くなっています。
諸外国と比べて日本経済が強いことや、他メディアと比較してのネット自体の発展性や今後の優位性などについてよく述べられていますが、これらはネット上で受け入れられやすい主張です。
また本書にも書かれていますが、著者は文章を書くのが非常に早いようです。昨年だけでも10冊以上の本を出版されています。実際に本を出版して知られていく過程においては、多作の期間を過ごす必要がありますが、その条件も満たしています。
そのためには、書くことが早いことに加えて、表現しようとする内容や表現することそのものに強いモチベーションが必要です。
両者が主張されていることはかなり異なる点もありますが、このあたりは勝間和代さんと共通している部分も多いと思います。
そして最も重要なのは、今あるような状態になりたいという気持ちが、おそらく以前からあったであろうことです。
そのように考えると、「超売れっ子」になることはなるべくしてなっているとも言えると思います。「超売れっ子」になるのに最も必要なことは、本当にそうなりたいことです。
逆に考えると、そうなっていない人はそれほどそのようにはなりたくないからであるとも考えられます。
もしも自分の意識でこうなりたいと思っていることがあって、もしも現時点でそのようになっていないのならば、本当に心の底からそうなりたいと思っているかどうか自分の心に問いかけてみる必要があるかもしれません。
そうなっていないということは、自分でも気づいていない何らかの思いがブロックしていることが多いと思います。
ある状態になるということは、そうでない状態を失うことになります。あるものを得る体験は、あるものを持っていない状態を失うということです。人間は失うことについては無意識の抵抗があることを考えると、一見自分が望んでいると思われる「よい」方向に変わることもそれほど容易なことではありません。
トラックバックURL
この記事へのコメント

blog主さんがいろんな書物がある中で、あえてビジネス関係の書物を中心に紹介したり
と思えば、たまーに精神世界系の本にも興味を持ったりするのも何かを示唆してるんでしょうか?
そうですね。「引き寄せの法則」みたいなものですが、それほど深いレベルではない場合も意味しています。
ブログの内容は書き手の心が表現されていると思います。精神世界系の本は面白いと思いますが、人によって受け入れられる範囲が大きく異なるので、どのあたりまで紹介するか迷うところです。ビジネスや投資に対する興味が薄れたら、遠い将来は精神世界系の本の紹介が増えるかもしれません。