2010年03月24日
家業再生28
この前は再生の具体的な予定について書きましたが、今日は売上げなどの数値的な目標について書いておきたいと思います。売上げの目標などを決めても予定通りにいかないのが常ですが、一応の目安は頭にあります。
多少のブレはありますが、現在の状況は、年間の売上げ5000万円、利益は損益計算上はわずかながらにありますが、借入金の返済を考慮するとキャッシュの出入りはプラスマイナスでトントンです。
ビジネスホテルの数字は非常に分かりやすく、とくに当ホテルは分かりやすいと思います。稼働率が50%で年商5000万円なのですが、客室の単価が変わらなければ、稼働率が10%アップするごとに年商は1000万円ずつ増えることになります。
今後3年間の目標は、毎年1000万円ずつ借り入れをして設備投資を行い、毎年稼働率を10%ずつアップさせることです。そうすると3年後には年商8000万円となります。ビジネスホテルは変動費が小さい業種なので、年商8000万円だと利益は2000万円程度残ります。
できれば、部屋とサービスをバリューアップした後は室単価を10%アップさせ、経費を5%程度削減します。そうすると、年商9000万円で、利益が3000万円程度になります。
こうなると、3年にわたり毎年1000万円ずつしていた累計3000万円の借金は手元にキャッシュを潤沢に残しつつ、すぐに繰り上げ返済ができます。このくらいになれば数字的には再生が成功したと言えると思います。
利益がそれくらい出るようになると、いかにして節税をするか、手元に残ったキャッシュをどのように配分して活用するかがテーマになるはずが、まだ始まったばかりで取らぬ狸の皮算用をしても鬼が笑うかもしれません。
3年を待たず1〜2年程度で再生が完了すればよいのですが、あまり高すぎる目標をかかげても歪みが生じてしまうかもしれませんし、現在は「週末家業」で再生にはかかりきりになれないので少し難しいかもしれません。
数字はあくまで目標なので、とりあえずはお客様に価値を提供する設備投資とサービス作りに専念を続けたいと思います。売上げと利益はあくまで結果です。