2010年05月05日
家業再生38
今回の連休はなかなかハードでしたが、家業の仕事については充実していました。朝の10時から夜中の3時くらいまで工事以外にもあれこれと専念できました。このペースで毎日できればあと3ヶ月くらいでやりたいことは完了しそうなのですが、週末にしかできないのでやはり1年くらいはかかりそうです。
専念できたとは言っても、もちろん完全に予定通りにやりたいようにはできなかったのですが、すべてが思い通りにならないのは仕方ありません。息抜きに書店には行きましたが、さすがに本を読む精神的な余裕はありませんでした。
朝起きて朝食を済ませると、お客様がチェックアウトした10時から客室などで作業ができるようになります。ゴールデンウィークの連休中はさすがに当ホテルも混んでいるので、朝早くからは作業できません。
夕方4時からはチェックインの時間になるので、日中の6時間は作業する上では非常に貴重な時間になります。そのため時間的な効率を高める必要が大きくなります。
前にも書いたように、今回の帰省で水栓工事は終わりました。排水管のクリーニングや、高圧洗浄機などによる建物の試験的な洗浄を行いましたが、今回の帰省の終わり頃にトイレの紙巻器の交換を開始しました。
紙巻器というのは、言うまでもありませんがトイレットペーパーが巻いてあるものです。多くの宿泊されたお客様が実際に使うことになります。
開業してからほとんどがそのままなので、割れているものなどがしばらく前までありました。清掃業者の方に修理をするように母が言ったところ、何と割れた部分をよくあるふつうのガムテープでとめていました。
その紙巻器を見たときの衝撃は今でも覚えています。それを実際に宿泊された方が日々使っていたことを想像すると冷や汗が流れてくるようです。
さすがにその紙巻器は男性の社員の方が新しいものに交換してくれていましたが、交換されているのは全体の1割もありません。さすがにひび割れたりしてはいないものの、変色しておりいかにも古い感じになっています。
作業としては簡単で、古い紙巻器のネジを外し、外した部分を清掃し、ネジを締める位置に応じて新たに二つほど穴を空け、周りにパテを塗り、ネジを留めるだけの作業です。単純作業なので、いかにして短時間で行うかを工夫しました。
最も気を付けたのは、穴を空けるネジの位置がずれないことです。数ミリでもずれてしまうと全体が少し傾いている感じがするので、違和感が生じてしまいます。
そのため、方眼紙を買ってきて新しい紙巻器の穴に応じた台紙を作成しました。その台紙に穴を空けて穴を空ける部分にマジックで印を付けるわけです。方眼紙がよいのは、線が多くズレがわかりやすいからです。直接紙巻器を使って印を付けるよりも、軽いこともあり位置がずれにくくなります。
穴を空けるのは以下のドライバドリルを購入しました
マキタ 充電式ドライバドリル DF330DWX
販売元:マキタ
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このドライバドリルには微妙に先の部分が異なるものがありますが、両方とも購入しました。二つあると穴を空ける場合とネジを締める場合で先端工具を交換する時間が省略できます。今後も穴空けやネジ締めなどの工事は数多く行うことになるはずです。
この工具のよい点は、充電式のリチウムイオン電池で動くことです。本体や延長コードなどのコンセントを抜き差しする時間も省略できます。さらにこの工具の10.8Vのタイプの電池は以下のクリーナーとも共用できます。
マキタ 10.8充電式クリーナー 本体のみ CL100DZ
販売元:マキタ
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このクリーナーもスグレモノで、小さい割にパワーが強く、後かたづけなどで非常に重宝します。
穴を空けるユニットバスはFRPという素材でできており、この素材はガラス繊維でできているので、細かい粉塵が目に入ったり吸い込んだりするのは好ましくありません。防じんメガネやマスクをするのは当然ですが、以下の集じん機も購入しました。
makita 集じん機 436X(P)
販売元:マキタ
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定価は6万円程度なのですが、ネットの通販で2万円弱+ポイントの格安価格で購入できました。集じんしながらドライバドリルで穴を空けると、工事後の清掃もほとんど不要です。
紹介した道具はすべてマキタのものですが、とくにマキタの宣伝をしているわけではありません。工具は同じ会社のもので統一した方が使いやすい面もありますし、いろいろと調べたところマキタは電動工具では優れたものが多いようです。
以上のように道具や下準備を整えることにより、紙巻器の交換は三分の一程度終わりました。後から計算すると、一つの交換がだいたい15分程度で終わっています。慣れてくると最終的に10分くらいまでは短縮できそうなので、残りの三分の二の30個は次回の帰省の際に、一日で終わらせることが可能かもしれません。
紙巻器を交換するメリットは、お客様にとってきれいで便利になってよいのはもちろんですが、清掃の方にとってもよい点があります。
以前のものは中心の棒をわざわざ取り出して交換する必要がありましたが、今回のものはワンタッチ式なので、トイレットペーパーの交換が非常にスムーズで清掃業者の人の負担が少しでも少なくなります。負担が軽くなった余力を少しでも別のところに使ってもらえばよいわけです。
お客様と現場で働く人にメリットがあれば、当ホテルにとってもメリットがあるはずです。
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この記事へのコメント
お体に気をつけてくださいね
ありがとうございます。無理をしている感じはあるのですが、帰省時には時間がないのでついやりすぎてしまいます(^_^;)


