2013年07月16日
家業再生46(多読は役に立ったか?その1)
昔から本を読むことが好きで、数多くの本を読んできました。
ビジネス書などについては、このブログで紹介しただけでも1000冊程度、紹介していないものも含めるとブログの更新をしている期間だけでその数倍、ブログを始める前から読んでいたものを含めると、おそらく5000冊〜10000冊程度のビジネス関係の本に目を通していることになります。
それらの読書体験は、果たして家業再生の役に立ったのでしょうか?
ビジネス書などについては、このブログで紹介しただけでも1000冊程度、紹介していないものも含めるとブログの更新をしている期間だけでその数倍、ブログを始める前から読んでいたものを含めると、おそらく5000冊〜10000冊程度のビジネス関係の本に目を通していることになります。
それらの読書体験は、果たして家業再生の役に立ったのでしょうか?
ビジネスと読書の関係についてはいろいろな意見があります。ビジネスの成功には読書は関係ないと言っている方もいますし、優秀なビジネスマンは多読であるという話も、自己啓発的なビジネス書などによく書かれています。
人は自分自身の現状について、過去の自分の考え方や行動と過剰な因果関係をつけてしまう傾向にあります。読書が好きで成功した場合は、自分は本が好きだからうまくいったと思いがちですし、あまり本を読むのが好きでない人は、成功を本と関係付けにくいはずです。
そのようなバイアスを了解してもらった上で話を進めると、「もちろん多読は役に立った」が結論になります。
具体的には、決算書の読み方、税金や社会保険の仕組み、顧客心理、商売上陥りがちな落とし穴、経済の仕組み、金利などについてのファイナンス的な知識、業者さんとの交渉時に気を付けること、業界全体の動向や将来性等々です。
長年商売をやってきたはずの両親にこれらの知識が全くといってよいほどにないことを知ったときには、驚きを通り越して恐れのような感覚を抱きました。
「お金のことはすべてわかっている」はずなのに決算書の読み方のイロハすら知らなかった父。そして、「商売が好き」なはずなのに営業の方にいいように操られている母。
そのような状態で、長年の業績低迷を「景気のせい」にするのは、悲劇を通り越して喜劇です。
母は商売に対してやる気があり、一応役員でもあったので、かかわりはじめの頃、とりあえず言ってみました。
私:「まずは会社の数字を理解するために、決算書の本を読んでみて。」
母:「そんなこと言っても、あなたみたいに私は本読む習慣ないし・・・。」
私:「本屋に行ったら、最近はいくらでもやさしく書かれた本があるよ。」
母:「そもそも本屋のどこに行ったらいいかがわからないし・・・。」
私:「じゃあ、本をこっちで買うからそれを読んでみて。」
母:「本を読むのは好きじゃないから、あなたが説明してくれないかね。」
最初は遠回しには言っていますが、終わりの頃にはあきらかに本は読みたくないのがわかります。
でも、ホテルの経営をするのなら、おおざっぱでもいいので決算書の読み方くらいはわかっててもらいたいところです。
私:「こちらでも説明するけど、ある程度は自分でも読んでもらわないとね。」
母:「そもそも私は本を読んで勉強するのが昔から嫌いで、そうしなくてもいいように商売をやっているところに嫁に来たのに。」
私:「・・・。」
母の「勉強嫌い」ついては、後にふとしたことからわかった遠因があったのですが、いずれ書く機会があるかもしれません。
それにしても、勉強したくないから商売をしているとは知りませんでした。長年の家族でも、聞いてみないとわからないこともあるものです。
人は自分自身の現状について、過去の自分の考え方や行動と過剰な因果関係をつけてしまう傾向にあります。読書が好きで成功した場合は、自分は本が好きだからうまくいったと思いがちですし、あまり本を読むのが好きでない人は、成功を本と関係付けにくいはずです。
そのようなバイアスを了解してもらった上で話を進めると、「もちろん多読は役に立った」が結論になります。
具体的には、決算書の読み方、税金や社会保険の仕組み、顧客心理、商売上陥りがちな落とし穴、経済の仕組み、金利などについてのファイナンス的な知識、業者さんとの交渉時に気を付けること、業界全体の動向や将来性等々です。
長年商売をやってきたはずの両親にこれらの知識が全くといってよいほどにないことを知ったときには、驚きを通り越して恐れのような感覚を抱きました。
「お金のことはすべてわかっている」はずなのに決算書の読み方のイロハすら知らなかった父。そして、「商売が好き」なはずなのに営業の方にいいように操られている母。
そのような状態で、長年の業績低迷を「景気のせい」にするのは、悲劇を通り越して喜劇です。
母は商売に対してやる気があり、一応役員でもあったので、かかわりはじめの頃、とりあえず言ってみました。
私:「まずは会社の数字を理解するために、決算書の本を読んでみて。」
母:「そんなこと言っても、あなたみたいに私は本読む習慣ないし・・・。」
私:「本屋に行ったら、最近はいくらでもやさしく書かれた本があるよ。」
母:「そもそも本屋のどこに行ったらいいかがわからないし・・・。」
私:「じゃあ、本をこっちで買うからそれを読んでみて。」
母:「本を読むのは好きじゃないから、あなたが説明してくれないかね。」
最初は遠回しには言っていますが、終わりの頃にはあきらかに本は読みたくないのがわかります。
でも、ホテルの経営をするのなら、おおざっぱでもいいので決算書の読み方くらいはわかっててもらいたいところです。
私:「こちらでも説明するけど、ある程度は自分でも読んでもらわないとね。」
母:「そもそも私は本を読んで勉強するのが昔から嫌いで、そうしなくてもいいように商売をやっているところに嫁に来たのに。」
私:「・・・。」
母の「勉強嫌い」ついては、後にふとしたことからわかった遠因があったのですが、いずれ書く機会があるかもしれません。
それにしても、勉強したくないから商売をしているとは知りませんでした。長年の家族でも、聞いてみないとわからないこともあるものです。