本--ファイナンス理論
2009年03月13日
『リスクをヘッジできない本当の理由』
土方 薫著 2009年3月9日発行 893円(税込)
リスクをヘッジできない本当の理由 (日経プレミアシリーズ)
著者:土方 薫
販売元:日本経済新聞出版社
発売日:2009-03
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著者は過去にも金融工学の入門書を書かれています。本書も新書なので入門的な内容ですが、テーマを市場におけるリスクについて絞って書かれているので、比較的深い内容になっています。
本書は図表や挿絵も豊富であり、たとえ話などの構成もかなり練られているように思います。本をぱらぱらと開いて眺めているとその感覚が伝わってきます。本書の目次は以下の通りです。
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2009年01月30日
『金融危機の本質は何か―ファイナンス理論からのアプローチ』
野口 悠紀雄著 2009年2月12日発行 1890円(税込)
金融危機の本質は何か―ファイナンス理論からのアプローチ
著者:野口 悠紀雄
販売元:東洋経済新報社
発売日:2009-01
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書影はまだないようです。本書は『週間東洋経済』に連載されていた「説話ファイナンス理論」が元になっており、金融危機についても話題にはなっていますが、多くの部分はファイナンス理論を解説したものです。
今回の金融危機の原因として、ファイナンス理論を用いて作られた数々の金融派生商品にスポットライトが当たっています。スケープゴートにされかねない状況ですが、本書の最初の部分で著者はファイナンス理論を弁護されています。
続きを読む2008年09月09日
『株とギャンブルはどう違うのか―資産価値の経済学』
三土 修平著 2008年9月10日発行 756円(税込)
株とギャンブルはどう違うのか―資産価値の経済学 (ちくま新書 (743))
タイトルの「株とギャンブルはどう違うのか」についてはほとんど書かれていませんが、サブタイトルの「資産価値の経済学」については非常に詳しく書かれています。
本書でテーマになっている資産は株式ですが、貸借対照表と割引現在価値について理解を深めることにより、株式の資産としての価値を考察する内容になっています。
続きを読む2008年02月29日
『実況LIVE 企業ファイナンス入門講座』
保田 隆明著 2008年2月28日発行 2100円(税込)
実況LIVE 企業ファイナンス入門講座―ビジネスの意思決定に役立つ財務戦略の基本
経済・金融のエバンジェリスト保田隆明氏の新刊です。タイトルにある「実況LIVE」というのは、もともとアカデミーヒルズで行われた講義が本書のもとになっているからです。アカデミーヒルズの講義内容がまとめられてベストセラーになった本としては、本ブログでも紹介した『財務3表一体理解法』があります。
ちなみにあとがきによると、本書のもとになった講義は全6回で、1回あたり2.5時間のお値段は1万円だったそうです。本書はサイズも大きく400ページ近い本ですが、やさしい語り口で書かれており、図表も多用されているため、見かけよりは通読しやすい本になっています。
続きを読む2008年02月18日
2008年02月05日
『個人投資家がマーケットで勝てない本当の理由』
渡辺 信一著 2008年1月18日発行 1995円(税込)
個人投資家がマーケットで勝てない本当の理由―ファイナンス理論が証明する投資の真実
最近は日本の株式市場の状態がよくないので、本書はマーケティング的にはよいタイミングなのかもしれません。しかしながら、株式投資の本に興味を持つ人の絶対数が減少する分、必ずしもよいタイミングでないかもしれません。
本書はサブタイトルにもあるように、ファイナンス理論によって個人投資家がマーケットで勝てない理由を説明している本です。ある程度の数式も出てきますが、本書の内容の理解に、数式の厳密な理解は必ずしも必要ありません。
続きを読む2007年12月23日
『これでわかった!ファイナンス』
永野 良佑著 2008年1月10日発行 840円(税込)
これでわかった!ファイナンス―お金に関する基礎知識から、最新の金融理論まで (PHPビジネス新書 46)
著者の本は、今年数多く出版されました。アマゾンで検索してみたところ、本書を含めて7冊です。今年度の経済関係の多筆ランキングでは、門倉貴史氏を経済の横綱とすると、著者はファイナンスの横綱でしょう。著者の本は、すべてファイナンス理論を軸として一般向けに平易に解説された本です。
本書のテーマは、金融、金利、債券、決済、キャッシュフロー、企業評価、外国為替、デリバティブ、裁定取引、金融商品など幅広い内容になっています。幅広いテーマを扱っているため、新書ということもあり、それぞれのテーマに深さはありません。深さはありませんが、単に浅いだけでもなく一歩踏み込んでいる部分もあります。
続きを読む2007年11月30日
『金融機関のカモにならない! おカネの練習問題50』
吉本 佳生著 2007年11月30日発行 1260円(税込)
『スタバではグランデを買え! 』の著者による新刊です。一問一答形式のテーマで50問。金利、確率論、リスクを中心としたファイナンス理論、金融商品の仕組みや経済の論理がテーマとなっています。内容は初級者〜中級者向けです。
資産運用にはリスクが伴うので損をしてしまうことはありますが、損にも2種類あります。リスクに応じて必然的に発生するものと、知識がないことにより搾取されるものです。
前者は完全に無くしてしまうことができませんし、無くす必要もありません。しかしながら後者は知識によって少なくすることができ、そのことが本書のテーマです。
続きを読む2007年10月17日
『外資の稼ぎ方』
永野 良佑著 2007年10月20日発行 1575円(税込)
ここ10年くらいの日本で、外資がどのような方法でボロ儲けしたかについて数多くの具体例を挙げて書かれています。不動産、投資ファンド、デリバティブ、M&Aなどの実例をもとに金融の仕組みが理解できるようになっています。
プロローグに外資の稼ぎ方6ヶ条があります。
- 逆張り:みんなが売っているとき、誰も買わないときに買う
- 思い切り:リスクをとるなら、小さくとっても意味がない
- ニッチ:誰もやっていないことをやる
- 交渉力:交渉はゲーム、自分に有利な条件は多く取れるほどよい
- ルールを見方に:規制・規則を調べ上げ、有利なものはフル活用
- 世界標準:日本も世界の一部という視点から日本を見る
グローバルな視点からリスクをとってゲームを行うということですね。このゲームは世界中で始まっているので、今となっては参加するかどうかではなく、いかによいプレーヤーになるかが問題です。
多くの人がゲームを理解すればするほど、全体のレベルの底上げになるので、本書のような読みやすく本質が書かれている本は非常に意味があるといえます。
本書に書かれているような金融技術の話をすると、マネーゲームではなく地道に物をつくることが大切云々ということが必ず言われるのですが、両方とも大切であり、両者を対立的に捉えるのは望ましくないと思います。
額に汗して働く人が立派に見えるのは、生物学的な認知のバイアスです。額に汗する人は立派ですが、脳みそに汗する人も同じように尊敬されてしかるべきです。
2007年05月06日
『ざっくり分かるファイナンス』
石野 雄一著 2007年4月20日発行 720円(税抜き)
著者は、銀行に勤務してMBAを取得後、日産自動車の財務部に所属、日産の立て直しの時、ゴーン社長の下で現場にいらっしゃったようです。現在はコンサルタント業務をされているようです。
過去に以下の著作もあります。
以前に購入しましたが、エクセルを用いて実際の作業をしながらファイナンスを学ぶ内容になっており、非常によい本でした。
今回の本は、新書ということもあり、内容的には前著と比べるとよりわかりやすく書かれています。ファイナンス理論の本質的な部分に焦点が絞られており、記述も明快です。
「CAPM理論」、「現在価値」、「企業価値」、「NPV法」、「MM理論」などの現代ファイナンス理論の中核をなす概念を軸に解説されており、これらの概念を本質的に理解したい方であれば、本書はくりかえし理解できるまで読む価値があると思います。
企業の資本政策や株主や債権者から見た企業の価値などについても述べられており、企業をキャッシュフローを生み出すものとして理解することができます。
実際の経営や投資はなかなか理屈通りにはいきませんが、やはりファイナンス理論を知るのと知らないのでは企業経営や株式投資において大きな違いが出てくることでしょう。
2007年05月04日
『サルになれなかった僕たち』
ジョン・ロルフ/ピーター・トゥルーブ著 三川 元好訳
2007年5月20日発行 850円(税抜き)
サルになれなかった僕たち―なぜ外資系金融機関は高給取りなのか
原書は、2000年に出版されており、日本語版は2001年に『ウォールストリート投資銀行残酷日記―サルになれなかった僕たち』として出版されています。今回文庫として出版されました。
著者の二人は、アメリカの一流ビジネススクールを卒業後、大手投資銀行であるDLJ(日本では楽天がDLJディレクトSFG証券を買収して楽天証券としています)に就職しましたが、過酷な労働に耐えきれなくなったこともあり、1年くらいで退職しています。本書はその時の体験が描かれており、ある程度、投資銀行の内部事情がわかる内容になっています。
本書に不足している点は、著者たちが短期間で投資銀行をやめており、把握している内部事情に限界があることですが、すでに業界にいないため、遠慮なく内部のことを書けるという利点もあります。
本書の内容は10年くらい前のアメリカ投資銀行の実状が書かれていることになりますが、おそらく、いまでも変わっていないことでしょう。これからは、日本でも企業の売買が活発になると思われ、日本における本書の価値は2001年に出版されたときよりも、高まっているように思われます。
本書にはいろいろな読み方があると思いますが、株式などにより企業に投資する立場からは、どのような原理で投資銀行業界が動いているかということがわかります。著者たちがつらい目にあったためか、かなり辛口の書き方です。
サブタイトルにある「高給取り」についてですが、ビジネススクール卒業後1年目で、年棒およそ20万ドル(現在のレートだと2400万円くらい)ということです。ほとんど休日や睡眠時間がなく奴隷のように働かされていますが、たしかに高給取りですね。ちなみに医療業界では、一般の研修医も同じくらいきつい場合があるのですが、年収は十分の一くらいのことがありました。いまは少しは改善されているようです。書類作成に多くの時間を取られることや、奴隷以下の生活であることなど、多くの共通点があります。
別の読み方としては、投資銀行に就職を希望している方の参考になるかもしれません。本書を読むと、ある程度の覚悟ができるかもしれません。最近は優秀な若い人たちが、外資系投資銀行への就職を希望するようになっているようです。
2007年03月30日
『M&A時代 企業価値のホントの考え方』
保田 隆明、田中 慎一著
2007年3月15日発行 1600円(税抜き)
M&A時代 企業価値のホントの考え方―株式市場から評価される会社のお作法
10日ほど前に紹介した『なぜ株式投資はもうからないのか』の著者である保田隆明さん、そして田中慎一さんが共著者になっている本です。『なぜ株式投資はもうからないのか』は個人投資家向けの本でしたが、著者によると、本書は企業価値を意識する必要のある企業経営者向けに書かれた本ということです。
本書は明快に書かれており、経営者以外の人が読んでも役に立つ内容となっています。今後は、上場企業であれば、働いている会社がM&Aにさらされる可能性が高くなるため、経営者でなくても本書の内容は理解しておいた方が役に立ちそうです。
企業価値の評価方法について理解しておかないと、どうしても感情的にM&Aについて評価してしまいがちです。一般的に、わからないことについては不安が生じて被害的になってしまう傾向があります。
本書はM&Aについて、正統的でやや理想的に書かれているように思いますが、いままでマイナス点が強調されて感情的に報道されすぎていたきらいがあるので、バランスがとれてよいかもしれません。
投資の観点からも、今後どのような企業が市場で評価されやすいかということがよくわかります。著者は『なぜ株式投資はもうからないのか』で、ここ数年の負けないための投資戦略のキーワードを、投資ファンド、MBO、TOB、親子間上場、配当などと書かれいましたが、本書を読むとそれらの戦略がより理解しやすくなります。同じ時期に出版されており、2冊をワンセットで読むと相互の理解がより深まります。
結局のところ買収されないためには、企業価値を高めるしかないようです。買収された方が企業価値が高まるのだったら、株主は買収に賛成でしょう。経営者も株主から評価されて、適度な緊張感があるのは、経営にとってもよく、ひいては日本経済の発展にとってもよいと思います。
5月の改正会社法の施行を間近に控えており、本書にもある程度予想が出ていますが、今後の展開から目が離せませんね。
2007年03月29日
『マネー革命―NHKスペシャル (3)』
相田 洋、 NHK取材班 藤波 重成著
2007年3月15日発行 1176円(税抜き)
『マネー革命』全3冊の最終巻です。一ヶ月ごとにNHKライブラリーにて出版されており、ここ数ヶ月は紙芝居のように楽しめました。『マネー革命1』と『マネー革命2』は両冊とも、このブログで過去に紹介しました。
8年前に出版されたもののNHKライブラリーでの再版ですが、以前も書いたとおり内容に古さを感じさせず、逆に今読むためかえって興味深い点があります。
今回は、サブタイトルが「リスクが地球を駆けめぐる」となっているとおり、デリバティブによる巨額損失、ロシア国債のデフォルト、LTCM破綻の顛末、ブラックマンデーなど予測外の出来事について、当事者への取材をもとに内容が構成されています。
一般的にいわれているリスクについては、信用リスク、流動性リスク、カントリーリスクなどいろいろとあります。リスク管理については、本書にある10年くらい前の種々の事件が起こってから改善されているように思います。
本書を読んでいて感じるのは、それ以外にトレーダーが自分の心を制御できなくなる「心理リスク」、組織の管理体制が機能していない「管理リスク」など、人間に関係したものがあるのではないかということです。
ブラックマンデーの時にプロのトレーダーいかにパニックになったかということが書かれていますが、日々のマーケットを観察していると、人がパニックになる傾向はあまり変わっていません。おそらくこれからもあまり変わらないでしょう。
なぜなら、予測できないことについて不安に感じることは、太古の昔から人類の遺伝子にに深く刻み込まれている機能だからです。今後も市場の暴落は予期できない形で起こると思います。リスクを管理すればするほど、予想外のことが起こって管理不能になったときのパニックの程度が大きくなるというのは逆説的ですね。
2007年02月26日
『マネー革命―NHKスペシャル (2)』
相田 洋、NHK取材班 茂田喜郎著 2007年2月20日発行 1070円(税抜き)
約1ヶ月前にこのブログで紹介した『マネー革命(1)』の第2巻です。1巻のテーマはヘッジファンドでしたが、今回のテーマは金融工学です。
江戸時代の大阪の堂島に世界初の先物市場があったというところから話が始まり、シカゴで世界初の金融市場ができた話につながっていきます。
その後、マーコビッツによるポートフォリオ理論の誕生のエピソードなどが続き、古代ギリシャの哲学者ターレスがオプション取引をしていたなどの話が出てきます。
本書の一番の読みどころは、たまたまLTCM(Long Term Capital Management)の絶頂期から破綻の時期にかけて取材と制作が行われたため、ロバート・マートンとマイロン・ショールズの二人のノーベル経済学賞受賞者に破綻前と後に直接インタビューしているところです。
また、オプションの理論価格を計算するブラック・ショールズ式を証明するために使った「伊藤の定理」を作った伊藤清博士に直接インタビューをしているところも興味深く読めました。自分の定理によって証明されたブラック・ショールズ理論が、ノーベル経済学賞を受賞したということを知らなかったエピソードなど、数学者だけあって脱俗的なインタビュー内容でした。伊藤清博士は昨年第1回ガウス賞を受賞されたことも記憶に新しいところです。
伊藤清博士は数学的な問題を解決するのが面白くて「伊藤の定理」を導き、ブラックもショールズもパズルを解く知的好奇心を動機としてブラック・ショールズ式を導きました。その結果、世界の金融市場は効率化されて大発展したわけです。
金融市場を効率化するための公式が、ある意味遊びといえるような知的遊戯から発生しているのは興味深いことです。他の科学の成果も多くの場合そうですが、偉大な科学的業績は科学者の知的好奇心から生まれています。
マーケットの効率化を促進した理論が、効率化と対極にある知的好奇心という「遊び」から生じているという認識は、今後のさまざまな分野における効率化を考える上で非常に重要であると思われます。
この本のもとになったNHKスペシャルも非常に良質な啓蒙的番組であると思います。番組で用いられているオプションを解説するために作られた、わずか5分のターレスのアニメを作るために3ヶ月もかけており、かなりの「ムダ」があったようです。
世の中効率化することがはやっていますが、効率化のためには「大いなるムダ」が必要なようです。
2006年12月21日
『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方』
藤沢 数希著 2006年12月7日発行 1680円
なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方
著者の専門はクオンツ(高度な数学的手法を用いて計量的に金融を解析する手法)です。バックグラウンドの通り、内容はDCF法、効率的市場仮説、モダンポートフォリオ理論などの解説で、ユーモアを交えながらの平易な語り口となっています。
内容は入門的で、現代ファイナンス理論についてある程度の知識のある方は物足りないかもしれません。末尾に参考文献がありますが、それらの本を読んでいる方は、内容自体には新味を感じられないと思います。
私もこの本については新味は感じられなかったのですが、購入してしまいました。この本にはある種の著者の自信が感じられるため、勢いに押されてしまったのかもしれません。確かに明快さ、読みやすさ、テーマのバランスの良さについては文句のつけどころがありません。
結論としては
- ギャンブルはしない
- 借金があるなら返済する
- 自分の市場価値を高めて元手をつくる
- 元手がたまったらインデックスを中心として国際分散投資をする
といったきわめてまっとうなところに落ち着いています。
この本に書いてあることを知らずに投資をするのは無謀なので、DCF法、効率的市場仮説、モダンポートフォリオ理論などについてあまりピンとこない方にはこの本はオススメです。
最近は医学の領域に置いても、統計的な研究結果をもとにして治療のガイドラインをつくるのがはやりです。医学と投資は対象があやふやで変動しやすいため、もともとはっきりしない対象のサンプルを増やして統計的に解析する手法が有力な手段になりやすいのかもしれません。
インデックスへの投資がもっともよいというのはガイドラインに沿った治療がもっともよいという主張と似ていますね。
ただ、投資の銘柄選択でもそうなのですが、統計的に割り切った選択はマス的な視点からは正しいのですが、個々の立場からすると感覚的にしっくりしないところが出てきます。統計的な解析に基づく治療には、大量の情報を数学的に厳密に解析する安心感と、本当にそれだけでいいのかという不安感が同居するのではないかと思います。
効率的市場仮説の結論では、インデックスを国際分散して買っておけばよいということになるのでしょうが、これは医学的には統計的にもっともよいとされている治療をしておけばよいということになります。なんとなく違和感を感じませんか?