本--不動産投資

2010年06月07日

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『不動産投資「やっていい人、悪い人」』4

長嶋 修著  2010年月5月20日発行  880円(税込)

不動産投資「やっていい人、悪い人」──年収200万円時代に備える (講談社プラスアルファ新書)不動産投資「やっていい人、悪い人」──年収200万円時代に備える (講談社プラスアルファ新書)
著者:長嶋 修
販売元:講談社
発売日:2010-05-21
おすすめ度:4.0
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不動産投資に限らず「投資」に関連した本は玉石混淆なのですが、本書は良書の部類に属すると思います。

投資本の良否を決めるのは、投資を通じて物事の本質的な価値といったものに対する洞察が得られるように書かれているかどうかです。簡易にではありますが、本書は不動産の価値評価に対する目の付け所がよく表現されています。

本書の目次は以下の通りです。

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2009年11月03日

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『不動産投資、成功の方程式』5

倉橋 隆行著  2009年10月30日発行  777円(税込)

不動産投資、成功の方程式 (朝日新書)不動産投資、成功の方程式 (朝日新書)
著者:倉橋 隆行
販売元:朝日新聞出版
発売日:2009-10-13
おすすめ度:5.0
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著者は長年自分で不動産投資を実践され、不動産コンサルティング会社の経営などもなさっている方です。過去に不動産についての多くの著作があります。

本書は新書本ということもあり、不動産投資の経験がない人向けに、不動産投資について幅広く解説されています。基本的に初心者向けですが、本書の中では、初級、中級、上級と分かれている部分もあり、ある程度経験がある方にも参考になる部分もあるかもしれません。

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2009年02月10日

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『不動産バブル崩壊で消える会社・残る会社』3

山下 和之著  2009年1月19日発行  1470円(税込)

不動産バブル崩壊で消える会社・残る会社不動産バブル崩壊で消える会社・残る会社
著者:山下和之
販売元:ぱる出版
発売日:2009-01-06
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日本経済と同じように不動産業界も倒産が続いており底が見えない状況なので、本書を読んでみました。著者は「住宅・不動産ジャーナリスト」をされている方です。

本書では不動産業界全般の近況について、業界外の人にも分かりやすいよう平易に解説されています。本書は新しい考え方を学ぶための本ではなく、あくまで現況を専門家の視点から解説してもらうための本です。本書の目次は以下の通りです。

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2009年01月15日

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『失敗に学ぶ不動産の鉄則』4

幸田 昌則著  2009年1月8日発行  893円(税込)

失敗に学ぶ不動産の鉄則 (日経プレミアシリーズ 31)失敗に学ぶ不動産の鉄則 (日経プレミアシリーズ 31)
著者:幸田 昌則
販売元:日本経済新聞出版社
発売日:2009-01
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日経プレミアシリーズの新刊です。景気に敏感な不動産市場は景気後退が明らかになる前から早々と冷え込んでおり、いまのところ回復の兆しはなく、上場企業の倒産が続いています。

本書は主に個人向けに、不動産にかかわる場合の基本的な注意点がやさしく説明されています。タイトルにあるように、「失敗」を軸に説明されており、不動産市況がよくない状態の現在においては、本書の内容は気になる方も多いと思います。

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2008年10月23日

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『「地価」はつくられている』4

濠 壱成著  2008年11月6日発行  840円(税込)

「地価」はつくられている―あなたのその投資、大丈夫? (リュウ・ブックスアステ新書 (053))
「地価」はつくられている―あなたのその投資、大丈夫? (リュウ・ブックスアステ新書 (053))

著者は行政、不動産鑑定、投資銀行業務などの仕事をされていた方で、現在は不動産投資コンサルティングをされてます。本書は、著者の業界での経験をもとに、不動産鑑定の実態について「地価」を軸に解説されています。

前書きに、不動産投資について以下のような正誤問題があります。

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2008年08月12日

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『僕が不動産ビジネスであたり前だと思うことについて』4

松岡 哲也著  2008年7月29日発行  1365円(税込)

僕が不動産ビジネスであたり前だと思うことについて

版元は幻冬舎メディアコンサルティングなので、本書は企業のPRも兼ねていると思われます。著者は昨年名古屋証券取引所のセントレックスに上場した日本商業開発株式会社の社長をされている方です。

本書は著者がご自身のさまざまな体験を織り交ぜながら、不動産ビジネスについて思いのまま語ったエッセイ集です。160ページとちょっとの本で、そのうちの25ページくらいが写真なっているので気軽に読むことができます。

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2008年06月30日

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『地価はまた下がる』4

井上 明義著  2008年7月7日発行  1365円(税込)

地価はまた下がる

3年前に『土地の値段はこう決まる』という本を書かれている著者の新刊です。3年前に書かれた本は英語版が出版され、中国語版も出るかもしれないことのことで、国際的な評価も高いようです。このブログを始める前に読んだ記憶があります。

著者は不動産鑑定業界に長年いらっしゃる方で、業界では有名な方のようです。本書の内容はタイトルの通りなのですが、その理由をさまざまな観点から解説されています。著者は日本のバブルの時にも、バブル崩壊を予言されていたそうです。

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2007年11月28日

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『不動産が危ない!』4

山本 勇作著  2007年11月30日発行  1470円(税込)

不動産ファンド当事者の告発 不動産が危ない!

タイトルの通りの内容です。プロフィールによると、著者は「不動産、金融、投資のスペシャリストで不動産業界や業界周辺経験が長く、ファンド関係者とも太いパイプがあり、広範囲な情報を持つ」そうです。

REIT、証券化、不動産ファンドなどの言葉を知らない人にもわかるように、平易な語り口で書かれています。ポイントとしては、現在の不動産価格の上昇は、好景気や実需のためではなく、不動産ファンドの資金流入によるものであるため、個人投資家はババをつかまされるということです。

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2007年08月11日

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『不動産は値下がりする!』4

江副 浩正著  2007年8月10日  777円(税込)

不動産は値下がりする!―「見極める目」が求められる時代

リクルートの創業者である江副浩正氏が、現在の日本の不動産市場について書かれた本です。

現在の不動産価格については、著者はバブルとみなしており、それゆえ値下がりするとのことですが、より正確に本書の主張を述べると、不動産は二極化傾向にあり、すべての土地が値下がりするというわけでもないようです。

今回の「バブル」が崩壊する根拠としては、以下のことを挙げています。

  1. 土地は供給され続けている
  2. 金利が上昇する
  3. ファンドによる売却

1は再開発や埋め立てのことを言っています。本書では、日本でどのような開発・再開発が行われているかについて、大きな部分が割かれて詳しく述べています。本書の読みどころの一つです。東京や首都圏については、以下の本と一緒に読むと分かりやすいと思います。

東京・首都圏未来地図 ’08最新版―最新プロジェクトでみる未来の姿

2は金利が上昇すると、ローンの返済額が上昇し、購買力が追いつかないことを言っています。そのため、不動産価格を下げざるを得ないとのことです。金利が上がると、債券と同じように、不動産価格も下がるということです。ただし、不動産については債券と異なり上昇する場合もあります。

3については、海外のファンドの逃げ足の早さをいっています。すでに外資は日本の不動産を売却し始めているとのことです。

過去の日本においては、土地の供給があっても、金利が上昇しても上昇してきたため、必ずしもすぐに不動産が値下がりするというわけでもないように思います。

リクルートは日本のバブル崩壊後、不動産事業の処理のため苦労をしたことがあり、本書はその教訓により書かれたということもあるように思います。警鐘を鳴らすという意味で、やや悲観的な内容になっているかもしれません。



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2006年12月27日

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『不動産投資で資産倍々!会社バイバイ♪』3

吉川 英一著 2006年12月14日発行 1500円

不動産投資で資産倍々!会社バイバイ♪

ややハイテンションな感じを抱かせるタイトルですが、本文の内容も同様の印象です。最初の方のかなりのページを使って、不動産投資を実践してリタイアするまでは、いかにサラリーマン生活が大変だったかについて感情をこめて述べられています。そして、最後のほうのかなりのページを使って、リタイア後にいかに悠々自適の生活を送っているかについて書かれています。

このあたりは、現在つらいサラリーマン生活を送っておられる方は、共感と羨望の思いを持って読まれると思います。ただ、サラリーマン生活にそれなりのやりがいや充実感を感じておられる方もいるかもしれませんので、そのような方にとっては、最初と終わりの部分は不要な部分かも知れません。私自身は両者の中間です。

収益還元法をもちいて不動産の収益を計算されているところが、本書の一番の読みごたえがあるところでした。アパート・マンションのみならず、ラブホテル、飲食店、ビジネスホテル、事務所ビル、コインランドリーなどについても分析されています。ラブホテルなどは、心理的な敷居が高いだけに、投資の原則通り高収益なのですね。本書にはありませんでしたが、同様に風俗店も高収益でしょうね。最近は風俗店経営の本も出ています。本ブログでも、今後紹介したいと思います。

利回りさえよければ、頭金無しのフルローンなどの利用も最近の銀行の融資状況では可能とも書かれていました。雇われ人は、リスクをとりたくない人が多いと思うので、金持ち父さんシリーズにもあるように、リスクをとることに対する障壁を乗り越える方法を自分の実体験も含めて書かれてありました。

不動産投資に対するリスクについての記載が全体的に少ない印象がありましたが、あまりリスクについて書いてしまうと心理的な障壁が高くなってしまうので、意図的に記述を少なくしているのではないかと思わせるほど、リスクに対する記述が少ないように思います。

不動産投資を始められる方にとっては、本書の内容は夢、希望、意欲を持たせてくれるものであるとは思いますが、実際に不動産投資を始める場合には、本書以外にさまざまなリスクについて述べられている本を十分に読まれてから実際に始められた方がよいと思います。

難しいのは、リスクがいろいろと書いてある本を読んでしまうと、恐怖心がでてきて投資に対して消極的になってしまうところではあるのですが。



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プロフィール
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家業再生のためしばらく書評ブログを休止していましたが、一段落したのでブログ再開します。以前は1日1冊のペースでしたが、今回の更新は不定期です。書評は以前と同じようにビジネス、投資、経済本が中心となりますが、これからはそれ以外の本の紹介に加えて、3年間集中して行った家業再生、その他アイデアだけは溜めていた多くのことを気ままに書き綴る予定です。
このブログについて
2006年に開始し2010年7月にいったん休止。2013年7月より再開しました。
以前は1日1冊のペースで書評していましたが、再開後は不定期更新で、書評以外についても書きます。
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