本--世界経済
2013年07月10日
『2014年、アメリカ発「金融緩和」バブル崩壊が日本を襲う』
2014年、アメリカ発「金融緩和」バブル崩壊が日本を襲う [単行本]
なかなかセンセーショナルなタイトルなのですが、著者はブルームバーグのエディターをされている方です。2年ほど前にも同じようなテーマの本を書かれています。
オバマ発「金融危機」は必ず起きる! [単行本]
今のところ、オバマ発の金融危機は起こっていません。
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2010年06月22日
『ソロスの講義録 資本主義の呪縛を超えて』
ジョージ・ソロス著 徳川 家広訳
2010年6月15日発行 1470円(税込)
ソロスの講義録 資本主義の呪縛を超えて
著者:ジョージ・ソロス
販売元:講談社
発売日:2010-06-16
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本書は比較的最近の大学における講義が元になっている本です。ソロス自身が、自分の哲学、世界経済の現状、今後の見通しなどについて自由に語っています。今回の金融危機とも関係ある内容であることが、とくに興味深い点でした。
本書は以下の5つの講義からなっています。
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『ユーロが世界経済を消滅させる日』
浜 矩子著 2010年月3月28日発行 1470円(税込)
ユーロが世界経済を消滅させる日~ヨーロッパ発!第2次グローバル恐慌から資産を守る方法
著者:浜 矩子
販売元:フォレスト出版
発売日:2010-03-18
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本書は出てから2ヶ月くらい経つ本ですが、世界経済の現状からして発売当初よりも現在の方が注目を浴びやすくなっているかもしれません。書店でも平積みされています。
著者の本はどちらかというと悲観的な内容のものが多いので、現在のような不安定な時期に目立ちやすい傾向にあると思います。本書の目次は以下の通りです。
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『2012年、世界恐慌 ソブリン・リスクの先を読む』
相沢 光悦/中沢 浩志著 2010年月5月30日発行 735円(税込)
2012年、世界恐慌 ソブリン・リスクの先を読む (朝日新書)
著者:相沢 幸悦/中沢 浩志
販売元:朝日新聞出版
発売日:2010-05-13
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簡潔に書かれており読みやすい本でした。朝日新書からは金融や経済関係のスマートな本がよく出ていると思います。
本書がこのタイミングで出たのは、最近のマーケットの状況を鑑みると非常にタイムリーです。本書を読むと、現在市場で起こっていること、これから起こりそうなことをコンパクトに理解することができると思います。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2010年04月21日
『バーナード・マドフ事件 アメリカ巨大金融詐欺の全容』
アダム・レボー著 副島 隆彦監訳 古村 治彦訳
2010年4月25日発行 1890円(税込)
バーナード・マドフ事件 アメリカ巨大金融詐欺の全容
著者:アダム・レボー
販売元:成甲書房
発売日:2010-04-17
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数年前の金融危機の最中に発覚し、6兆円というケタ外れの被害総額から世界中を驚かせた「バーナード・マドフ事件」についての解説本です。事件を通じて、人間のだまされやすさ、とくに金融におけるだまされやすさについての考察があります。
本書にリストがありますが、日本の法人も数百億円規模の損失を被ったところもあります。その割には事件について日本ではあまり詳しく報道されていませんが、本書を読むと事件について大まかなことを理解することができます。
続きを読む2010年04月19日
2010年04月13日
『沸騰都市』
2010年04月11日
『リーマン・ブラザーズと世界経済を殺したのは誰か』
桂木 明夫著 2010年月4月1日発行 1680円(税込)
リーマン・ブラザーズと世界経済を殺したのは誰か
著者:桂木 明夫
販売元:講談社
発売日:2010-04-02
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著者は日本におけるリーマン・ブラザーズの元社長をなさっていた方です。タイトルにはややきつい言葉が使われていますが、そのあたりから著者の無念さのようなものが感じられます。
リーマン・ブラザーズが倒産してからすでに一年半以上が過ぎました。世界的に株価も少し持ち直し、当時の生々しい記憶が薄らごうとしています。本書はもう少し早い時期に出版される予定だったそうですが、事情により最近の出版になったようです。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2010年03月14日
『「下げ相場」はこうして儲けなさい』
ピーター・シフ著 鈴木 立哉訳
2010年3月18日発行 1890円(税込)
「下げ相場」はこうして儲けなさい
著者:ピーター・シフ
販売元:東洋経済新報社
発売日:2010-03-05
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本書はタイトルからは内容がすぐにはわかりにくい本です。株式投資の本のように思われ、たしかに投資について述べられている本ですが、本書のテーマはアメリカ経済が2010年代に長期的な下降トレンドを経験するであろうという予測です。
本書には投資アドバイスがふんだんに書かれていますが、基本的にはアメリカ人を対象にしています。投資のみならず、倹約的な生活スタイルに対するアドバイスもあります。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2010年03月03日
『なぜ人は市場に踊らされるのか?』
竹中 正治著 2010年2月25日発行 1575円(税込)
なぜ人は市場に踊らされるのか?
著者:竹中 正治
販売元:日本経済新聞出版社
発売日:2010-01-25
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著者は日本の銀行で国際金融やエコノミストの仕事を長くしていた方で、現在は大学で教鞭をとられています。本ブログでも、過去にも何冊か著書を紹介させてもらったことがあります。
本書のタイトルはなかなか魅力的な響きがありますが、本書のテーマは市場心理というよりもむしろ金融、とくに国際金融です。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2010年02月18日
『バブルは別の顔をしてやってくる』
熊野 英生著 2010年2月8日発行 893円(税込)
バブルは別の顔をしてやってくる(日経プレミアシリーズ)
著者:熊野 英生
販売元:日本経済新聞出版社
発売日:2010-02-09
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著者はエコノミストをされている方です。本書はタイトルからはバブルが近い将来にやってくるという予測本のようにも思われますが、実際は世界経済や国際金融の現況について、日本を中心にして書かれている本です。
バブルという言葉が書名に入っていると注目してしまいますが、本書のタイトルはそのあたりを主に考えられてつけられたのかもしれません。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2010年01月27日
『世界経済の三賢人』
チャールズ・R・モリス著 有賀 裕子訳
2010年1月20日発行 1890円(税込)
世界経済の三賢人
著者:チャールズ・R・モリス
販売元:日本経済新聞出版社
発売日:2010-01-21
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よく見ると書影の文字や写真からわかるのですが、タイトルの「三賢人」とは、ソロス、バフェット、ボルカーの三名の方々です。投資家のソロス、バフェットと来て、元FRB議長のボルカーと続くところにやや違和感を感じるのですが、著者が実際に賢人と思っている人を集めたらこのような組み合わせになったのでしょう。
著者の本は以前に『なぜ、アメリカ経済は崩壊に向かうのか』を紹介したことがありますが、金融危機のまっただ中において簡潔で読みやすい本だった印象があります。本書も同様に読みやすく、三名の「賢人」についてコンパクトに要領よくまとめられていると思います。
続きを読む2010年01月26日
『新・マネー敗戦―ドル暴落後の日本』
岩本 沙弓著 2010年1月20日発行 903円(税込)
新・マネー敗戦―ドル暴落後の日本
著者:岩本 沙弓
販売元:文藝春秋
発売日:2010-01-20
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本書のタイトルは、すでに出版されてから10年以上経つ『マネー敗戦』に由来しています。これらの二冊は著者は違う方なのですが、文春新書という点では同じです。
本書は新書の経済本の割には、著者の経験や主観的な部分が色濃く反映されています。著者は金融機関においてトレーディングの現場で長く働かれていた方なので、それらのエピソードがとくに面白い本です。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2010年01月19日
『マネー資本主義を制御せよ!』
中丸 友一郎著 2010年1月30日発行 840円(税込)
マネー資本主義を制御せよ! (朝日新書)
著者:中丸 友一郎
販売元:朝日新聞出版
発売日:2010-01-13
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著者はエコノミストですが、市場や相場にも深い理解のある方です。過去にも経済や金融だけでなく、株式投資についての本も書かれています。
本書は経済学や経済史についての要点を付いた解説を織りまぜながら、今回の金融危機や今後の国際金融や日本経済の展望についても述べられています。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2010年01月12日
『不連続変化の時代 想定外危機への適応戦略』
ジョシュア・クーパー・ラモ著 田村 義延訳
2009年12月25日発行 1890円(税込)
不連続変化の時代: 想定外危機への適応戦略
著者:ジョシュア・クーパー・ラモ
販売元:講談社インターナショナル
発売日:2009-12-03
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出版された時期やタイトルからおおよその内容について想像がつく方もいると思いますが、おそらく想像されている通りの内容です。『ブラック・スワン[上]』『ブラック・スワン[下]』とテーマが似ていますが、本書の方がより読みやすく一般向けです。
本書の読みやすさは、著者がタイム誌の編集局に在籍されていたことにもよるのかもしれません。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年12月17日
『マグネシウム文明論』
矢部 孝/山路 達也著 2010年1月5日発行 756円(税込)
マグネシウム文明論 (PHP新書)
著者:矢部 孝
販売元:PHP研究所
発売日:2009-12-16
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本書を昨日書店で眺めてその内容に目を見張り、早速ブログの記事にしようとホクホクしていたら、昨日すでに小飼弾さんのブログで以下のように紹介されていました。
「まぎれもないスゴ本。内容、構成、そしてタイミング。今年出た新書ナンバーワン。」
本書の共著者となっているライターの山路達也さんは、小飼弾さんの本の共著者でもある方です。本書に書かれている著者のビジョンが実現したら世界に大きな変化をもたらすことでしょう。
続きを読む2009年11月24日
『経済学は温暖化を解決できるか』
山本 隆三著 2009年11月13日発行 756円(税込)
経済学は温暖化を解決できるか (平凡社新書)
著者:山本 隆三
販売元:平凡社
発売日:2009-11
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著者は商社で長らく仕事をされた後、大学の教官になられた方のようです。本書のタイトルには「経済学」とありあますが、経済学的な考え方を通じて温暖化問題に対する合理的な考え方をオーソドックスに理解できる本です。
温暖化問題はここ数年よく話題になるテーマですが、さまざま利害や不確実性が絡み合い、なかなか世界全体の合意が得られにくい問題です。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年11月10日
『大収縮 検証・グローバル危機』
日本経済新聞社編 2009年10月29日発行 1785円(税込)
大収縮 検証・グローバル危機
著者:日本経済新聞社
販売元:日本経済新聞出版社
発売日:2009-10-30
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表紙が赤色なので書店での平積みが目立っていました。本書は今年の4月から9月にかけて書かれた日経新聞日曜日の同名の連載が、一部加筆されてまとめられたものです。
連載が終わって1ヶ月ちょっとで出版されてるので、単行本の情報としては新しいと思います。リーマン破綻から1年間の世界の金融における流れが、キーパーソンとなるさまざまな政策担当者、経営者、学者の方々などのインタビューを交えて解説されています。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年11月07日
『M&A新世紀 ターゲットはトヨタか、新日鐵か?』
岩崎 日出俊著 2009年11月2日発行 1575円(税込)
M&A新世紀 ターゲットはトヨタか、新日鐵か?
著者:岩崎 日出俊
販売元:ベストセラーズ
発売日:2009-10-24
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著者は日本の銀行や海外の投資銀行に長年勤務されており、金融機関でのキャリアが長い方で、数多くのM&Aにもかかわってこられた方です。
本書では内外の豊富な具体例を挙げて、M&Aの仕組みや意味、そして評価方法などについて解説されています。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年10月10日
『社会主義化するアメリカ―米中「G2」時代の幕開け』
春山 昇華著 2009年10月24日発行 680円(税込)
社会主義化するアメリカ―米中「G2」時代の幕開け (宝島社新書 300)
著者:春山 昇華
販売元:宝島社
発売日:2009-10-10
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アマゾンの書影はまだないようです。著者は投資関連の仕事を長年なさっている方です。著者の本では、約2年前に出された本で、本ブログでも紹介した『サブプライム問題とは何か』というベストセラーがあります。この2年は世界の金融において激動の期間でしたが、あれから2年近く経つとは早いものです。
著者は『おかねのこねた』というブログも書かれています。その世界経済についての定点観測的な記事は、独自の視点と分析から書かれており、世界経済の流れを理解する上で非常に有益です。本書の目次は以下の通りになります。
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『金融大狂乱 リーマン・ブラザーズはなぜ暴走したのか』
ローレンス・マクドナルド/パトリック・ロビンソン著 峯村 利哉訳
2009年9月30日発行 1785円(税込)
金融大狂乱 リーマン・ブラザーズはなぜ暴走したのか
著者:ローレンス・マクドナルド
販売元:徳間書店
発売日:2009-09-17
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本書のような本が出版されるのは時間の問題でした。リーマン・ブラザーズの現場で働いていた方による、当時の生々しい内部の状況を描き出した本です。
最後にあとがきを読むまで知らなかったのですが、本書の著者のうち一人は実際にリーマン・ブラザーズで仕事をされていた方で、もう一人はベストセラーを何冊も出しているライターです。
続きを読む2009年09月25日
『ビジネス読解力を伸ばす未来経済入門』
小宮 一慶著 2009年10月4日発行 1575円(税込)
ビジネス読解力を伸ばす未来経済入門
著者:小宮一慶
販売元:ビジネス社
発売日:2009-09-29
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著者の本はよく紹介させてもらっていますが、本書は今までとはやや異なった趣向の本です。「未来経済」とありますが、ふつうの言葉で述べると未来予測です。
本書は大きく三つの部分に分かれています。最初の部分で、過去数十年の日本と世界の流れをたどり、次の部分で、本書のメインテーマである未来経済についての各論があります。最後に、次代の日本の国と企業に対しての提案があります。
続きを読む2009年09月22日
『メルトダウン 金融溶解』
トーマス・ウッズ著 副島 隆彦監訳 古村 治彦訳
2009年8月10日発行 1890円(税込)
メルトダウン 金融溶解
著者:トーマス・ウッズ
販売元:成甲書房
発売日:2009-07-31
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タイトルや監訳者からはやや陰謀論的な内容の本ではないかという印象を受けるのですが、地に足付いたしっかりしている内容の本です。本書は主張がはっきりしており文章が非常に明快です。今回の金融危機のみならず、金融政策やインフレ・デフレなどについても理解を深めることができます。
本書はオーストリア学派の景気循環理論の考え方を軸にしながら、過去の金融危機の歴史などについて簡単に振り返りつつ、今回の金融危機の分析と解決の指針について述べられています。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年09月18日
『借金大国 アメリカの真実』
アディスン・ウィギン/ケート・インコントレラ著 楡井 浩一訳
2009年10月8日発行 2625円(税込)
借金大国 アメリカの真実
著者:アディソン・ウィギン
販売元:東洋経済新報社
発売日:2009-09-18
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まだアマゾンの書影はないようです。本書は、アメリカの財政赤字に対する警鐘を鳴らす目的で作られたドキュメンタリー映画『I.O.U.S.A』を書籍化したものです。
本書の半分以上はアメリカの金融や財政方面における著名人へのインタビューですが、その顔ぶれが豪華です。全部で10名以上の方々にインタビューされていますが、ロバート・ルービン、ポール・ヴォルカー、アラン・グリーンスパン、ウォーレン・バフェットなどが含まれています。
続きを読む2009年09月16日
『これから10年 外国為替はこう動く』
国際通貨研究所/竹中 正治編著
2009年9月29日発行 1365円(税込)
これから10年 外国為替はこう動く
著者:国際通貨研究所
販売元:PHP研究所
発売日:2009-09-12
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本書の編著をしていている国際通貨研究所とは、旧東京銀行により設立されたシンクタンクだそうです。本書はその研究所に関係する5名の方々による共著です。
主著者の竹中正治氏の著書は、過去にブログで2冊か紹介させてもらったことがありますが、いずれも為替や資産運用について書かれている良書だった記憶があります。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年09月13日
『「世界大不況」は誰が引き起こしたか』
ジョン・カシディー著 松村 保孝訳
2009年9月11日発行 1890円(税込)
「世界大不況」は誰が引き起こしたか~米国「金融エリート」の失敗
著者:ジョン・カシディー
販売元:講談社
発売日:2009-09-11
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本書はサブプライム問題に端を発する金融危機についての本ですが、類書とはやや趣向が異なっています。三名の人物を通じて、今回の金融危機を描写していることに特徴があります。
アメリカの週刊誌『ニューヨーカー』におけるノンフィクションの記事がもとになっています。あとがきによると、『ニューヨーカー』という雑誌は、「アメリカ文芸界をリードする週刊誌として、つとに有名」だそうです。本書でスポットライトが当てられている三名は、金融界で著名な以下の方々です。
続きを読む2009年09月06日
『”超”格差社会・韓国』
九鬼 太郎著 2009年9月1日発行 735円(税込)
超格差社会・韓国 (扶桑社新書 56)
著者:九鬼 太郎
販売元:扶桑社
発売日:2009-08-28
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著者は韓国在住の日本人企業家で、30年以上韓国について研究され、韓国語も堪能な方のようです。本書は「超格差社会韓国」の実状について、現地の視点で報告されています。
どちらかというと見たままを書かれた報告的な内容であり、あまり数字を用いた分析的な内容ではありません。そのような点では、読み物として肩肘張らずに興味深く読むことができます。本書の目次は以下の通りです。
続きを読む2009年08月29日
『世界同時バランスシート不況―金融資本主義に未来はあるか』
リチャード・クー/村山 昇作著
2009年8月31日発行 1680円(税込)
世界同時バランスシート不況―金融資本主義に未来はあるか
著者:リチャード・クー
販売元:徳間書店
発売日:2009-08
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本書は3部に分かれており、第1部がリチャード・クー氏による「世界同時バランスシート不況」についての解説、第2部が共著者の村山氏による「金融資本主義に未来はあるか」というテーマの文章、第3部が今回の金融危機についてのお二人による対談になっています。
3部に分かれてはいますが、本書のメインは分量的にも内容的にも、リチャード・クー氏による第1部の「世界同時バランスシート不況」についての解説であると思います。
続きを読む2009年08月25日
『2010年世界経済大予言―大恐慌を逆手にとる超投資戦略』
松藤 民輔/増田 悦佐著 2009年9月1日発行 1575円(税込)
2010年世界経済大予言―大恐慌を逆手にとる超投資戦略
著者:松藤 民輔/増田 悦佐
販売元:ビジネス社
発売日:2009-08-25
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金と恐慌の松藤民輔氏と、鉄道と日本文化の増田悦佐氏の対談です。対談によると、お二人は昔からお知り合いのようです。両者の本はこのブログで過去に何冊も紹介しています。
両者の本を読まれた方はご存知と思いますが、増田氏のあとがきによると、両氏ともお二人とも「世界に超弱気、日本に超強気」が共通点です。どれくらい日本に超強気かというと、しばらくすると日本が世界の覇権国になるという発言が出るくらいの強気さです。
続きを読む2009年08月19日
『経済危機は9つの顔を持つ』
竹森 俊平著 2009年8月17日発行 1680円(税込)
経済危機は9つの顔を持つ
著者:竹森 俊平
販売元:日経BP社
発売日:2009-08-12
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本書のタイトルからは、同じ著者の『世界デフレは三度来る 上』『世界デフレは三度来る 下』を思い浮かべます。本書は今回の金融危機を主なテーマとした著者と9人の方々との対談集です。
本書の対談は、6ヶ月前から2ヶ月前にかけてネット上に掲載されたものであり、比較的新しい内容です。本書は400ページ以上のボリュームがあり、対談相手も各界で著名な方ばかりです。
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