本--男女関係
2008年11月15日
『女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?』
三浦 展/柳内 圭雄著 2008年11月20日発行 777円(税込)
女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか? (光文社新書 376)
ベストセラー『下流社会』三浦展氏が共著者の一人になっている本です。本書ではキャバクラ嬢を軸に、社会学的なアンケート調査とインタビュー調査を行った結果とその分析について論じられています。読み物として面白いというより、調査結果とその分析が興味深い内容の本です。
キャバクラ嬢が世相の切り口として選ばれたのは、男性のみならず、女性も仕事としてキャバクラ嬢に興味を持っていることがアンケート調査から判明したためのようです。
続きを読む2008年11月11日
『恋愛指南―アルス・アマトリア』
2008年11月09日
『セックス格差社会』
門倉 貴史著 2008年11月24日発行 700円(税込)
セックス格差社会 恋愛貧者 結婚難民はなぜ増えるのか? [宝島社新書]
門倉貴史氏の新刊です。今回のテーマは、恋愛、セックス、結婚、家族についてであり、いつものごとく豊富なデータとその分析や予測に基づいて、現代の日本社会について経済的に分析されています。
現在の日本において恋愛に関係して話題になっている多くのことについて語られており、本書だけでどのような現象が生じているかが把握できると思います。各章のタイトルは以下の通りです。
続きを読む2008年11月01日
『あなたが私を好きだった頃』
井形 慶子著 2005年8月4日発行 1365円(税込)
連休なので、オフモードで昨日に引き続き恋愛本を紹介します。本書の著者は数日前に『女性の向上心』を本ブログで紹介した井形慶子さんです。『女性の向上心』がよかったので、過去に恋愛本を書かれていることを知り読んでみました。
本書は恋愛の指南書ではなく、著者と一人の男性をめぐる個人的な恋愛の物語です。テクニカルな視点では書かれていませんが、恋愛における女性の心理が繊細な筆致で描写されています。女性は共感できるでしょうし、男性は女性を理解する助けになるでしょう。
続きを読む2008年10月31日
『テッパン男』
檀 れみ著 2008年10月30日発行 777円(税込)
タイトルからすぐにはわかりにくいのですが、男性向けのモテ本です。著者は恋愛の本を過去にもいくつか書かれており、本ブログでも何冊か紹介したことがあります。本書とほぼ時を同じくして、以下の女性向けの本も出ています。
LOVE&JOB賢い女の社交術―仕事で輝き、男を動かす50のモテワザ
本書は単なるモテ戦略だけでなく、最初から最後の口説きまで順を追って具体的かつ実践的に解説されています。
続きを読む2008年10月19日
『セレブは男選びを間違えない』
松 真理子著 2008年9月25日発行 1470円(税込)
サブタイトルに「あなたを輝かせる、男性の見極め方」とあるように、女性向けの本です。女性向けの本ですが、女性がどのような点について男性を評価しているかを理解するひとつの例として男性にも参考になると思います。著者は女性であり、資産運用の本なども書かれている方です。
本書はよい男性を選択する38のポイントが具体的に述べられています。一つ一つのポイントの解説の後に、「本物セレブ男性の魅力」「ニセセレブ男の危険な誘惑」として、望ましい男性と望ましくない男性をさらに具体的に対比されています。
続きを読む2008年10月06日
『名言に学ぶ恋愛の扉36章』
堀江 珠喜著 2008年9月25日発行 1260円(税込)
女性の著者による女性向けの恋愛戦略本ですが、エッセイ風なので男性でも面白く読むことができます。本書は中国の古典である『孫子』を中心として、古今東西の名言をもとに、著者の人生経験を踏まえて書かれています。
サブタイトルにあるように、恋愛とビジネスの戦略的な共通点についてもテーマになっていますが、男性向けの本ほどの戦略性はありません。これは女性が本質的に男性ほど戦略性を意識して恋愛をしたくないということも関係しているのでしょう。
続きを読む2008年10月03日
『結婚難民』
佐藤 留美著 2008年10月6日発行 735円(税込)
昨日に引き続き、今月創刊の小学館101新書です。恋愛や結婚についての本は、著者の性別と、本が男女どちらに向けて書かれたものであるかに注意が必要ですが、名前からもわかるように著者は女性、本書は男性向けに書かれています。
本書は夕刊紙「日刊ゲンダイ」に「結婚してはいけない10のオンナ」という記事がベースになっているようです。本書では第二章で「結婚してはいけない13の女」として発展しています。その他の章のタイトルは以下の通りです。
続きを読む2008年09月03日
『理系のための恋愛論 理系脳 v.s.女子脳』
酒井 冬雪著 2008年8月29日発行 819円(税込)
理系のための恋愛論 理系脳 v.s. 女子脳 [マイコミ新書]
女性による男性のための恋愛指南書ですが、女性の視点から書かれているので、女性が読んだ方が共感できる部分が多いかもしれません。本書の詳しい内容については今朝さっそくsmoothさんが紹介されています。
タイトルに「理系のための」とありますが、直接的には理系と関係のある記述はありません。本書はもともとネット上で長期間連載されている「理系のための恋愛論」がまとめれらているものです。
続きを読む2008年08月27日
『シモネッタのデカメロン―イタリア的恋愛のススメ』
田丸 公美子著 2008年2月10日発行 580円(税込)
シモネッタのデカメロン―イタリア的恋愛のススメ (文春文庫 た 56-2)
著者はイタリア語の通訳や翻訳の仕事を長年されている方です。イタリア人は男女のことにオープンらしいのですが、通訳の仕事をしていると、必然的にその話題を好むイタリア人から男女についての話を数多く聞く機会が多いようで、本書は半分くらいが男女についてのエッセイ、残りの半分はビジネスや通訳のこぼれ話になっています。
本書の最後には、2年ほど前に逝去された著者のご友人であるロシア語の通訳かつ作家であった米原万里さんとの対談も納められています。その対談での米原さん発言によると、本書は「四冊分くらいのネタをギューッと詰め込んでいる」ので(一冊にまとめたのは)「勿体ない」そうです。
続きを読む2008年08月22日
『夫婦仲がよくなるちょっとした習慣』
二松 まゆみ著 2008年7月26日発行 560円(税込)
夫婦仲がよくなるちょっとした習慣―ぜーんぶ実践可能! (中経の文庫 ふ 5-1)
本書は文庫本ですが書き下ろしです。著者は恋人・夫婦仲相談所所長の二松まゆみさんです。著者の本では、以前『抱かない男の見分け方』という本を紹介しました。
本書は結婚した女性向けに書かれた本ですが、結婚していない女性でもパートナーとのよい関係を保つために役に立ちますし、男性がよんでも参考になる点はあります。
続きを読む2008年08月16日
『男というもの』
渡辺 淳一著 2001年1月25日発行 580円(税込)
10年前のベストセラーが文庫になったものですが、文庫になってからも7年以上経ちます。しばらく前に同じ著者の『これだけ違う男と女』を紹介しましたが、『これだけ違う男と女』は本書の続々編であり、オリジナルな主張は本書にあったようなので、さかのぼって読んでみました。
本書は著者が単独で書かれた本ですが、『これだけ違う男と女』は著者が男性の本質について数名の女性に話をする内容になっており、本の形式が異なります。まとまりは本書の方がよいのですが、男女の違いが際だった形で表現されているという点では、前回の本の方が面白いかもしれません。
続きを読む2008年08月08日
『エコノミック恋愛術』
山崎 元著 2008年8月10日発行 714円(税込)
著者は投資や転職について数多くの本を書かれている方です。本ブログで過去に著書を紹介したこともあります。とくに投資の本では、本音で語られた辛口で合理的な内容が多く、参考になる話が数多くありました。
本書では金融や経済学の理論を用いて、恋愛や結婚などの男女関係について分析しています。雑誌に連載されたものがまとめられており、一つ一つの話は3ページ程度の読み切りになっています。
続きを読む2008年07月20日
『「まだ結婚しないの?」に答える理論武装』
伊田 広行著 2008年7月20日発行 882円(税込)
「まだ結婚しないの?」に答える理論武装 (光文社新書 362)
昨日紹介した橋田壽賀子さんの本とは、真反対ともいえる内容の本です。橋田壽賀子さんの本は、封建的夫婦生活のススメともいえる内容でしたが、本書は結婚そのものに対する見方をとらえ直す内容になっています。
結婚のあり方を見直す過程においては、当然のことながら封建的な男女のあり方に対する反省や、フェミニズム的な考え方も述べられています。本書では、「結婚の幻想」について、以下の通り大きく8つに分けられています。
続きを読む2008年07月19日
2008年07月15日
『銀座プロスカウトマンが教える「いい女」の秘密』
飯田 剛著 2008年7月15日発行 600円(税込)
銀座プロスカウトマンが教える「いい女」の秘密 (だいわ文庫 D 108-1)
3年半前に出版された単行本がだいわ文庫になったものです。だいわ文庫からは良質な恋愛本が過去にも出ています。ただし女性向けが多く、本書も女性に向けて書かれた本です。
著者は40年以上銀座でスカウトマンをされている方です。水商売を恋愛に応用した女性向けの本は女性によって書かれていることが多いのですが、本書は男性によって書かれていることが着目点の一つです。
続きを読む2008年07月07日
『これだけ違う男と女』
渡辺 淳一著 2008年6月25日発行 660円(税込)
『婦人公論』に連載された後、2年前に単行本として出版されたものが今回文庫化されました。作家の渡辺淳一氏が2〜3名の女性に男女の性愛について語っています。
男の本音や男女間の性愛について直裁に話されており、男性にとっては共感できる内容がほとんどなのですが、聞き手の女性による受け取り方から、男と女は「これだけ違う」ことがよくわかります。
続きを読む2008年07月04日
2008年06月27日
『ドット・コム・ラヴァーズ―ネットで出会うアメリカの女と男』
吉原 真里著 2008年6月25日発行 819円(税込)
ドット・コム・ラヴァーズ―ネットで出会うアメリカの女と男 (中公新書 (1954))
アメリカのオンライン・デーティングについての体験記です。体験記といっても、本にするために試してみたといったようなものではなく、本格的な出会いや恋愛を求めて体験されたことが書かれています。
本書はいくつかの点において貴重な本ですが、一つには著者がアメリカの大学において人文系の教授をされており、体験の解釈と自分の心の分析がなされているところに価値があります。
続きを読む2008年06月18日
2008年05月31日
『「夫育て」魔法のルール』
舛田 麗著 2008年5月20日発行 1260円(税込)
「夫育て」魔法のルール―どんな男も必ず輝く! 無職、バツイチ、借金アリの夫を、「そうじ力」のカリスマ、200万部突破ベストセラー作家に育てた「妻の力」
まだ画像がないようです。著者はベストセラー『夢をかなえる「そうじ力」』の著者である舛田光洋氏の奥さんです。本書は「無職、バツイチ、借金アリ」の夫をいかにしてベストセラー作家に育て上げたかが書かれています。
話し言葉に近いわかりやすい文体で、パラグラフ間に余白も多く、非常に読みやすい本です。ブログを読んでいるような感覚を抱かせます。本書にある「夫を成功させる3つの基本ステップ」は以下の通りです。
続きを読む2008年05月27日
『会社のルール』
パット・ハイム/スーザン・K・ゴラント著 坂東 智子訳
2008年4月15日発行 1575円(税込)
会社のルール 男は「野球」で、女は「ままごと」で仕事のオキテを学んだ
女性向けに書かれた本です。男性性が支配するビジネスの場で、女性がいかに男性性を意識して振る舞うべきかが、アメリカの本らしく実用的にやさしく解説されています。
本書にはいくつかの前提があります。ビジネスはゲームである、ビジネスの世界は男性性のルールが支配している、男性は男性的に女性は女性的に考え振る舞うなどです。
続きを読む2008年05月16日
『セックスレスは罪ですか?』
エステル・ペレル著 高月 園子訳
2008年4月25日発行 1890円(税込)
原書のタイトルは『Mating in Captivity』(囚われの夫婦)であり、日本語のタイトルはもとのタイトルのニュアンスとは異なります。原書では「罪」という概念を軸にはしていませんが、注目を惹きやすいように書名が工夫されているようです。
本書はすでに世界的なベストセラーのようで、現在10ヶ国語以上の言語に翻訳されています。著者のページで各国の表紙を興味深く見ることができます。また、著者がYouTubeに本書と関連する映像をいくつかアップされており、著者の解説を視聴できます。
続きを読む2008年05月05日
『恋9 恋はタイミングが9割!』
藤沢 あゆみ著 2008年2月15日発行 580円(税込)
ゴールデンウイークの休日モードに合わせて、恋愛本を続けます。本書は、女性によって書かれた女性向けの恋愛指南本です。文庫本ですが、書き下ろしになっています。
軽いノリで書かれていますが、女性にとって、非常に実践的な内容になっていると思います。なぜならば、男性を性的に興奮させて誘惑する際のツボがしっかりと押さえられているからです。
続きを読む2008年05月04日
『3秒でハッピーになる モテ名言セラピー』
ひすい こうたろう+モテるーズ(ヤス&よう子)著
2007年12月15日発行 1680円(税込)
ベストセラー「名言セラピーシリーズ」の最新刊です。といっても、出版されたのは昨年の12月なので、少し時間が経っています。すでにアマゾンでの高評価も定着しており、「なか見!検索」もできるようになっています。
本書が売れているはもちろん内容のよさにあると思いますが、本の構成などにもあるようです。全体的に読みやすいブログに目を通しているような印象を受けます。
続きを読む2008年05月03日
『独身女性の性交哲学』
山口 みずか著 2007年12月25日発行 1575円(税込)
本書の存在は書店ではなく、小飼弾さんのブログの記事で知りました。ネットを通じて買ったので、書店で実物を見たことはありません。
本書は、性風俗業界の現場で長年働かれている女性である著者が、恋愛、セックス、結婚などについて、自らの体験と考察をもとに書かれた本です。
続きを読む2008年04月29日
『石田純一 青田典子 デートの罪と罰』
講談社『1週間』編集部・読売新聞popstyle編集部・編
2008年3月25日発行 1260円(税込)
今日はゴールデンウイーク合わせて、軟らかい本にしたいと思います。本書は、タレントの石田純一さんと青田典子さんのお二人による雑誌や新聞に載ったデートについての話を集めて再構成した本です。
読み切りの話が数多く集められており、デートのときにどのように男性が考えて行動すればよいか、男女それぞれの意見が述べられています。
続きを読む2008年04月21日
2008年04月08日
2008年04月05日
『抱かない男の見分け方』
二松 まゆみ著 2007年7月31日発行 1260円(税込)
抱かない男の見分け方―いつまでもラブラブなふたりでいるための指南書
各種調査によると日本はセックスレス大国であるという結果がよく出ますが、本書はどうすればセックスレスにならないかということ、セックスレスになった場合の解決策などについて、女性向けに書かれている本です。
著者は、恋人・夫婦仲相談所の所長をされている方で、男女の関係についての著作が数冊あります。本書では男女それぞれについて、「抱かない男」「抱かせない女」をタイプ別に分類して、特徴、原因、処方を述べています。
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